意識高い系東大生830が大企業に新卒入社した顛末

意識高い系東大生830が大企業に新卒入社してからの顛末を綴っていきます。

「モチベーション革命」のすすめ

Kindle Unlimitedは、
自分に合ったお勧めの本を、
どんどん紹介してくれるので、
自分で本を探す手間がなくなって、
本を読みやすくなりました。

それでも、
それに甘えすぎると、
本の種類が偏ってしまうので、
時には趣向の違う本も読んでいかないといけないな
と思う今日この頃です。

 

今回はKindleがおすすめしてくれた本の中で、
「モチベーション革命」
という本を紹介したいと思います。

 

 

 


 

 

 

概要

本の内容は、
現代の若者世代と今の上司世代との間の、
モチベーションの違いを説明するというものです。

 

簡単に言うと、
ものやお金がなく、
まだまだ社会として豊かでなかった時代を生きてきた上司世代は、
- 何かを達成する事
- ものを得る事による快楽
を目標として仕事をしている

それに対して、
生まれた時から裕福な時代を生きてきた若者世代は、
- 楽しみながら没頭する事
- 満たされた人間関係
- 仕事の意味合い
を重視して仕事をしている
らしいです。

 

幸せの要因としては、
達成・快楽・没頭・人間関係・意味合い
の5つがあると考えられているそうです。

しかしながら、
若者世代は生まれながらにして豊かであり、
お金がない、モノが欲しい
と感じる事が上司世代と比較して少なかったために、
それらを得ることによる達成感や快楽が少ないそうです。

そのために、
その他の人間関係や意味合いを追い求める事で幸せを感じようとしている
と考えられます。

 

こういう問題になると多くの人は、
どちらが良い・悪い、
どちらが高尚・低俗、
という価値観になってしまいますが、
著者は、
このモチベーションの違いは社会構造の違いに起因するものであると述べています。

どっちがいいのか白黒つけるのが重要なのではなく、
お互いにその違いをしっかりと認識した上で、
尊重し合う事が大切だと述べています。

特に上司は部下を動かすのが仕事であって、
このような若者の価値観を理解し、
マネジメントに活かしていくことが重要だ
と述べています。

 

 

830の印象

この本を読んで、
830はまさに若者世代の価値観だなと感じました。

就活の時もそうでしたが、
その仕事をすることでどのように社会に貢献する事ができるのか
が830の中では大切な軸の一つでした。

親と話をすると、
給料・ブランド・安定・信用といった点について食い違い、
いつも自分の考え方は理解してもらえませんでした。

最終的には、
自分の人生だから自分でしっかり選択しなさい
みたいな投げやりな感じになる始末。

この本を読んで、
根本的な考え方の違いがあって、
そういった所をお互いにしっかり認識しておかないといけなかったのかな
と感じました。

 

それぞれ幸せに対する価値観の違いはありますが、
先ほど挙げた5つの要素、
達成・快楽・没頭・人間関係・意味合い
はいずれも幸せを成立させるための必要条件であって、
欠けてはいけないものだという事です。


お金や名誉というものは幸せを成り立たせる必要条件であって、
人間関係や意味合いというものも幸せを成り立たせる必要条件です。

しかし大切なことは、
いずれも十分条件ではないという事です。

お金や名誉があれば必ず幸せになれるわけではありませんし、
人間関係や意味合いがあれば必ず幸せになれるわけでもありません。

こういった観点からいって、
親の言い分、830の言い分
どちらも正解であって間違いであったという事できます。

にも関わらず、
自分は正しくて相手が間違っている
という考え方で議論していては折り合う事はできるはずもなかったのでしょう。

 

「FACTFULNESS」
という名著では、

人間は物事に対して白黒をつけたがる。
そうする事で物事の理解がスムーズになるからだ。
しかしながら世の中の事象はグレーなものばかりだ。

と述べられています。

 

まさに就活の時にこの考え方が身についていれば、
もう少し親のいう事もかみ砕いて理解する事ができたかもしれません。

 

会社に入っても、
今回の本にあったような、
根本的な価値観の違いから生まれる意見の相違に、
出くわすことは少なからずあると思いますが、
こういった考え方をしっかりと念頭に置きながら、
会話をすることで、
相手のこともより理解でき、
自分の意見もしっかりと本質を伝える事ができるのではないかな
と感じました。

 

 

まとめ

 若者と年配の価値観の違いは、
生きてきた社会状況の違いに起因するものである
という本書の意見は非常に参考になりました。

 

議論をする上で、
どちらがベターな結論なのかを決めないといけない時もあります。

しかしながら、
必ずしも優劣をつける必要のないような価値観の違いもあります。

そういった時は、
三者に原因を見い出して、
こういう根本的な違いがあるから、
考え方を変えるのは難しいけど、
お互い理解はできたね
っていう結論にたどり着くというのも、
ありなのではないでしょうか。

だって、
どれだけ話し合ってもどちらもグレーなわけですから。

 

その中で、

お互いの考え方を理解し、尊重した上で、
どういった最終判断になったとしても、
決まった以上はその判断に対して最善を尽くす

事が大切なのではないでしょうか。

 


 

 

P.S.

今回は、
考察に「FACTFULNESS」という作品を引用させて頂きました。

非常に参考になる一冊なので、
是非、興味と時間があればご一読ください。

 

また、
まとめの最終段落は「採用基準」という一冊を参考にさせて頂きました。

こちらは830が今まで読んできた本の中でも、
一番印象に残っている作品で、
今後自分の人生に関係するであろう大切な人たちには勧めて読んでもらいました笑。

長い人生、
早い内にこの一冊を読んで価値観を変える事で、
人生は何倍にも変わっていくと信じています。

是非読んでみてください。

 


 


 

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