意識高い系東大生830が大企業に新卒入社した顛末

意識高い系東大生830が大企業に新卒入社してからの顛末を綴っていきます。

830の経歴_9(工学部機械工学科)

今回は、
大学2年の夏に進振で、
工学部機械工学科に決まってからの、
研究について書いていきます。

 

 

概要

まずは、
進振という制度についてご説明します。

東京大学の入試では、
理科一類・二類・三類、文科一類・二類・三類
の中から一つを選択して出願を行います。

多くの大学では、
工学部機械工学科のように、
学部と学科までしっかりと区別して合否を決めるのに対して、
東京大学ではどんぶり勘定で合否を決めて、
大学2年の夏に改めて、
進学振分けを行う仕組みになっています。

830が東京大学を決める一つの理由にもなりましたが、
高校生という早い段階で、
将来何がしたいのか、
多くの人はあやふやな状態だと思います。

そんな中で、
その決断に1年半の猶予をもらえる、
という仕組みになっています。

この仕組みのおかげというか、
この仕組みのせいというか、
大学に入ってからも、
進振まではしっかり点数を取っていかないと、
進学先を決められなくなってしまうので、
みんな真面目に勉強しています。

 

どんぶり勘定で合格者を決めるといっても、
と大枠は決まっています。

この枠を飛び越えて、
理科一類から農学部に入ったり、
理科二類から経済学部に言ったりすることも可能ですが、
枠を飛び越えるためには点数が必要なので、
そういった人はしっかり勉強しないといけません。

受験の段階では、
理科二類文科三類が簡単だというイメージですが、
科類によって、
進学先の大枠が決まってしまうので、
しっかりこの点は注意して出願するようにしましょう。

 

830は、
理科一類から工学部に進学しました。

工学の中にも、
航空宇宙工学科
機械工学科
建築学
システム創成学科
など多くの学科があります。

航空宇宙工学科のように人気な学科は、
非常に高い点数がいるなど、
特色があるので、
しっかり把握した上で、
定期テストに挑んで、
成績を残していかないといけません。

 

830は結局、
機械工学科に進学を決めました。

この時は、
それほど強い思いがあったわけではなく、
機械工学科が就職の推薦枠がたくさんある事や、
部活の先輩が言っているなどといった軽い気持ちで選択しましたが、
結果的にはいい選択ができていたなと思います。

ちなみに、
東京大学工学部機械工学科の大学推薦枠は、
山ほどあるので、
就職に困る事はありません。

「メーカーに行くんだったら、
大抵の会社の推薦はあるから、
エントリーする前に声かけてね」
って教授がいってました笑。

トヨタソニー
日本製鉄やIHI
ファナックデンソーなど、
本当にどこでも推薦枠があるので、
コミュ章で面接とか苦手みたいな人でも、
困ることなく就職できるんじゃないかなと思います。

東大だから必ずしも推薦枠が多いという訳ではなくて、
学部や学科によって全然違ってくるので、
この点にも注意は必要です。

 

大学の研究では、
フライホイール型エネルギー貯蔵器
というものについて研究を行っていました。

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図1 フライホイール型エネルギー貯蔵器の模式図

(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC)

フライホイールというのは、
図1の2で表される円盤を指します。

円盤を回転させ続ける事によって、
運動エネルギーという形でエネルギーを貯蔵し、
使いたい時はそのエネルギーを、
電気エネルギーとして取り出す仕組みとなっています。

実用化もされていて、
京急逗子線神武寺駅-新逗子駅間に、
回生電力を貯蔵するために、
フライホイール型エネルギー貯蔵器が利用されています。

フライホイール型エネルギー貯蔵器は、
フライホイールを回して、
運動エネルギーを貯蔵しますが、
フライホイールを回すために、
主軸を支える必要があります。(図1の4)

ここで摩擦熱としてエネルギーが失われてしまうため、
摩擦を極限まで小さくする必要があります。

現状は、
強力な磁場によって主軸を浮かせて運用することで、
摩擦をなくしていますが、
強力な磁場を発生させるために、
支部を極低温に保つ必要があり、
電力を消費してしまうという問題がありました。

その解決策として、
一般的な軸受によって主軸を支える代わりに、
摩擦を極限まで小さくしようというのが、
830が行っていた研究です。

摩擦を極限まで小さくするために、
Friction-Fade-Out現象(FFO)というものを利用するのですが、
FFOを利用することによって、
摩擦係数を0.001オーダーまで低下させることができます。

摩擦係数0.001というのを想像しにくいと思いますが、
例を挙げると、
1tのトラックを1kgの力で押すことができるレベルなので、
トラックを指一本で動かせるくらいまで、
摩擦を小さくすることができるのです。

詳細を話すと長くなるので、
研究についてはこの辺にしておきます。

 

とても新しい領域の研究ができて楽しかったですし、
このあたりから、
エネルギー問題について考えるようになりました。

この研究と併せて、
学部時代にも就職活動を行い、
エネルギー問題に関心を持つようになっていきました。

エネルギー問題に関心を持つようになると、
どんな問題があるのか、
どんな対策があるのか、
どんな意見があるのか、
たくさん自分で調べるようになりました。

ここから今の830に出来上がり始めたなと思います。

こういった経験を基に、
多くの人に情報を発信して、
少しでも社会に貢献していければと考えています

 

そのために、
今回も考察では、
これらの経験から得た830の学びについて、
紹介していきます。

 

 

考察

大衆を意識した言葉使い

研究を行う中で、
当然ですが卒業論文というものを書きます。

研究の中で行った実験の結果や考察を、
大体A4で60ページくらいにまとめて論文を書きます。

論文を書いたことなんて当然ありませんでしたが、
呼んできた論文や先輩の論文を参考に、
草稿を仕上げて教授に校閲してもらいます。

何度も教授に修正されるのですが、
教授は本当に細かな言葉使いにまで文句をつけてきます。

「この部品、前は〇〇〇って呼んでたのに、
ここでは×××って省略されちゃってるから修正して」とか、
「この文章のつながりは一般的じゃないから、
こういう順番に書き直して」とか、
本当に細かい所まで修正されます。

初めは、
「こんな細かいとこどうでもええやんけ。
伝わったらええんちゃうんかい。」
とか思ってたんですけど、
ずっと教授に諭され続けて、
なんとなく言葉使いの重要性が分かってきました。

 

最近の若者の言葉使いに対する指摘で、
「主語と述語が分からない」とか、
「ですます調で統一しなさい」とか、
「勝手に略さない」とか、
色々とあるんですけど、
通じればいいと思うんです。

パッションイングリッシュとか、
ボディランゲージみたいに、
とにかくコミュニケーションが取れれば、
生きていくためには十分だと思うんです。

だけど、
論文みたいに大衆向けに書かれるものについてはそうはいかない。

誰が読んでも理解できるようにしないといけないし、
後世の人が読んでも理解できないと、
書籍に残す意味がないんです。

世界にはいろんなバックグラウンドを持った人がいます。

誰が読んでも理解できるようにするためには、
主述などに抜けのない完全文を使わないといけないですし、
認識の食い違いが生じないように一意に定まる用語を使わないといけない。

細かい所なんですけど、
本当に大切な事だと思うんです。

 

普段生きていると、
どうしても似たバックグラウンドを持った人とばかり話すことになります

すると、
暗黙の了解見たいものを共有した上で、
会話が進む。

普段の生活ではそれでいいんですけど、
大衆に向けて話をする時、
大衆に向けて文章を書く時は、
それではいけない。

教授とかには、
「若いやつはこういう事も出来ないのか」とか、
「こういう所をしっかりできないと社会ではやっていけない」とか、
よくわからない表現で怒られることが多くて、
なかなか理解できなかったんですけど、
誰とのコミュニケーションなのかを、
しっかり考えないといけないという事なんだなと思いました。

だから、
「若者言葉は言葉が抜けすぎてて理解できないダメな言葉使いだ」
っていう認識も、
「おっさんは細かい所まで文句言ってきてうざい」
っていう認識も間違っていると思うんです。

コミュニケーションを取る時は、
TPOをわきまえた上で、
どの言葉使いをしないといけないのかをしっかり判断しないといけない

そのためにも、
若者はきちんとした完全文を覚えないといけないし、
年配の人が若者と話したいのであれば、
若者のバックグラウンドや言葉使いを学ばないといけない。

そういった中で、
こっちの言葉使いが正解で、
あっちの言葉使いが間違いだって、
概念は必要ないと思うんです。

選択肢はたくさん持っていた方がいいと思うので、
食わず嫌いせずにたくさんのことを受容していけばいいと思います。

 

一つ言っておきたいことは、
お互いのバックグラウンドを把握しないと、
正しくコミュニケーションをとることはできないということ。

相手のバックグラウンドを学びもしていない段階で、
言葉使いや態度を否定するのは、
お門違いだと830は思います。

自分のバックグラウンドにそぐわないというだけで、
自分と考え方が違うというだけで、
相手を否定してしまうのは、
本当にもったいない機会損失だと830は思います

 

ケアレスミスは大きな問題

論文を書く中で、
小さな言葉使いについても逐一怒られましたが、
その中で、
「一つミスしたら、
そういうやつだと思われる。
論文でケアレスミス一つしたら、
こういうやつが行った研究なのかって思われる。
すると、論文の価値が一気に下がってしまう。
だから、どんな小さなミスもしないように論文は仕上げなさい」
って言われたことがあるんです。

ケアレスミス一つで、
人の評価に大きな影響を与えてしまうというのは、
本当にその通りだなと感じました

世の中にはいろんな考え方があって、
完璧を目指すのはコスパが悪いから、
常に80点を及第点にして、
さくさく物事を処理していきなさい
みたいな本もよくありますよね。

しっかりそれぞれの長所・短所を踏まえた上で、
使い分けていかないといけないんだなと、
830達は本当に大変だなと思いました笑。

 

受験に関していうと、
ケアレスミスは本当に命取りになります。

一つのミスで合否が変わってしまいます。

特に連鎖している問題などでは、
序盤でケアレスミスしてしまうと、
連鎖的に大きく現連されることが多々あります。

演習などだったら、
「ここで計算ミスしただけか。
考え方は分かってたからまあいいか」
と切り替えればいいんですけど、
本番ではそうはいきません。

計算ミスや読み違いなどをしないように、
どのようにしていかないといけないのか、
どういった所に注意を払っていかないといけないのか、
個人個人でしっかりと把握していく必要があります。

ケアレスミスをした時は、
自分の癖を探るチャンスだと思って、
どうしてこんなしょうもないミスをしてしまったのかを、
しっかりと分析するように心掛けましょう

すると安定して高得点をとれるようになっていきます。

 

受験生の時って、
ケアレスミスのせいで落ちるとかありえへん。
もっと実力みてくれよ。」とか、
思ちゃったりするんですよね。

だけど、
ケアレスミスするレベルの実力なんですよ、あなたは」
ってことなんですよね。

医者になって、
ケアレスミスで人が死んじゃったなんてなったら、
とんでもない話ですよね。

だから、
絶対ミスしない人が欲しいんですよ、医学部は。

難関大学って、
ややこしい計算問題とかいっぱいあって、
文章もややこしくてめちゃくちゃミス誘ってくるんです。

それはミスするような人に来てもらったら困るからなんですよ。

ケアレスミスで合否が変わるように問題が作られてるんですよ。

成績いい人って、
毎回いい点数とってくるじゃないですか。

ミスしないんですよ、そのレベルの人って。

だから、これからは、
ケアレスミスを甘く考えず、
ケアレスミスをどうすればなくせるのか、
真剣に取り組みながら勉強していってもらいたいなと思います。

 

ちなみに、
830はすべての計算を2回するようにしてました。

当然時間はかかるんですけど、
その代わり、
次の問題進んだら、
前の問題は全幅の信頼を置いて解き進めていく。

確実に一発で正解を導くってことを意識してました。

良かったら参考にしてみてください。

 

まとめ

今回は、
進振りの説明から、
830の研究についてお話しさせて頂きました。

有名な進学校とかじゃなかったら、
進振りの情報とかも十分手に入らないと思うので、
参考になれば幸いです。

 

受験生の人は、
ケアレスミスをなくしていけるように、
今日から本気で取り組んでもらえたらいいなと思います。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

ラクマで詐欺に遭いました_続

先日、
ラクマで詐欺に遭ったという記事を書きましたが、
その続報がありますので、
ご連絡させて頂きます。

 

前回の記事を読まれていない方は、
こちらの記事からお読みください。

 

 

basao830.hatenablog.com

 

 

概要

先日、
ラクマで詐欺に遭い、
詐欺の証拠画像と共に、
カスタマーサポートに連絡していました。

カスタマーサポートからは返信がなく、
このまま泣き寝入りするしかないと思っていました。

しかし、
先日カスタマーサポートから連絡があり、
「取引継続が難しい事が確認できましたので、
取引のキャンセルと共に、
振込予定額を返金させて頂きます。」
と連絡ありました。

 

結局、
被害額は全額返金して頂くことができました

こちらの不手際で詐欺に遭ってしまい、
ラクマ側には被害を補償して頂くという形で、
ご迷惑をおかけしてしまい、
大変申し訳なく思っております。

今回の真摯な対応には感謝するとともに、
ブログの方から発信して、
周知できればと考えております

加えて、
同じような被害が広まらないように、
できるだけ多くの方に拡散して頂ければと考えております。

先日の記事には、
詐欺の内容や対策についても書いておりますので、
合わせて拡散して頂ければと思います。

 

どうか宜しくお願い致します。

 

考察

楽天の企業理念

ラクマへの感謝に添えて、
楽天の企業理念を紹介させて頂きます。

 

楽天グループの企業理念は、

満足度の高いサービスを提供すると共に、
多くの人々の成長を後押しすることで、
社会を変革し豊かにしていきます。

というもので、

イノベーションを通じて、
人々と社会をエンパワーメントする

というミッションを掲げています。

 

ラクマというCtoCサービスは、
非常に画期的なものであり、
個人の取引のハードルを大きく下げてくれています。

これまでは、
個人が商店を起こす際には、
店舗を契約し、
在庫を揃えてから、
ビジネスを始めないといけませんでした。

しかし、
ラクマなどのフリマサイトによって、
ネット上に自分のショップを起こし、
少ない在庫からでもビジネスを始められるようになりました。

ビジネスはスタートが最もハードルが高く、
そのハードルを大きく下げてくれた、
ラクマのサービスは、
「多くの人々の成長を後押しする」
という企業理念そのものであると感じます。

 

このような新しいサービスなどでは、
法規制なども緩く、
新しい詐欺などといったリスクは当然付きまといます。

830もその被害に遭ってしまう事になりましたが、
そのリスクをラクマが担保してくれたことに、
心から感謝申し上げます。

このようなサポートによって、
さらに人々のハードルは下がり、
「社会を変革し豊かにしていく」
事ができるのではないかと思っています。

830もそのお詫びと言っては何ですが、
ブログという形で発信できればと思っています。

こういった一つ一つが、
「満足度の高いサービス」へと繋がると思いますし、
企業理念に沿った、
素晴らしい対応をして頂けたと思っております

 

ありがとうございました。

 

顧客もサービスを作っていく一員である

今回の件から学んだもう一つのことは、
顧客もサービスを作っていく一員である
という事です。

 

830のリスク管理不足によって、
詐欺被害に遭ってしまい、
その被害をラクマ側に補償させてしまいました。

当然ながら、
この被害はラクマ側の経費となるものであり、
必要のない経費を830が生んでしまったことに、
違いありません。

ラクマ側に、
このような負担を負わせることによって、
経営が厳しくなる方向に影響を与えてしまったことに対して、
一顧客として真摯に向き合わないといけないなと感じました。

ラクマ側の経営が厳しくなるという事は、
それをどこかで回収するしかなく、
手数料を上げるなど、
サービスの質を低下させざるを得なくなってしまいます。

反対に、
顧客側がリスク管理をしっかりと行い、
必要のない経費を削減していくことができれば、
サービスの質をさらに高めていくこともできるかもしれません。

顧客は、
単にサービスを受けるという立場なのではなく、
サービスの質を左右する一員であると、
自覚する必要があるのではないかと思いました。

いいサービスにはいい顧客がいて、
悪い顧客は悪いサービスしか受けられない。

自分の在り方が、
自分の受けるサービスの質を決める

常に誠実に、
そして、
質の高い行動をとっていければいいなと思います。

 

830は今回詐欺被害を受けてしまいましたが、
詐欺の詳細を周知し、
将来の詐欺被害を削減することで、
プラスの貢献ができればと考えています。

みなさんのご協力よろしくお願い致します。

 

 

basao830.hatenablog.com

 

 

まとめ

今回は、
ラクマでの詐欺被害の続編について、
書かして頂きました。

 

ラクマカスタマーサポートの対応に感謝するとともに、
今回の詐欺に関する記事を拡散することで、
お返しできればと考えています。

ブログの口コミや、
Twitterリツイートなど、
皆様のご協力どうか宜しくお願い致します

 

また、
ラクマなどのネットサービスに限らず、
飲食店やアミューズメント施設など、
様々な場面において、
常に一顧客として高い意識を持ち、
誠実で節度のある行動を心掛けていくことで、
社会に溢れる一つ一つのサービスの質を、
高めていきましょう

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

830の経歴_8(東京大学理科一類)

久しぶりに、
830の経歴について記事を書こうと思います。

 

前回は、
東京大学受験について書きましたが、
今回は入学してから、
2年夏の進振りまでについて、
振り返ってみようかなと思います。

 

basao830.hatenablog.com

 

 

概要

東京大学ではどのような生活をしていたのか、
簡単に紹介したいと思います。

 

勉学

東京大学では、
言語によってクラス分けがされ、
進振りが行われるまで、
一般教養の授業が行われます。

 

1クラス30~40人で、
入学直後の懇親会合宿や文化祭の出店など、
多くの行事をクラス単位で行っていくので、
クラスで仲良くなっていくのが一般的です。

授業も、必修単位は、
クラス単位で時間割が決まっていたりするので、
クラスで過ごす時間が非常に長いイメージです。

授業は週20コマ程度、
一日平均4コマ位を履修していきます。

そんなに出席に厳しいという訳ではないですけど、
なんやかんやみんな授業に来てる印象で、
授業出てるとそれなりに忙しいかなといった感じです。

試験は年夏・冬の2回。

クラスの友達に教えてもらいながら、
テスト前2週間くらいかけて勉強して、
試験終わったら2か月くらいの長期休暇。

一年の流れで言うと、
4~6月:授業
7月:試験
8,9月:夏休み
10~12月:授業
1月:試験
2,3月:冬休み
って感じですね。

長期休暇が2か月×2回あるので、
大学生って暇って感じで思われがちですけど、
それ以外はそれなりに忙しいと思います。

ここに、
部活やサークルの活動、
バイトとかが入ってくるんで。

特に授業出てる人は。

 

その他

830は軟式野球部に所属していました。

朝練が週3日、午後の自主練が週2日。

高校生の部活みたいに、
毎日朝夕練習するって程ガチではないですけど。

 

後は、
生活費稼ぐためにバイト。

塾講師を週3くらい。

時給は1500円~2000円くらい。

家庭教師や塾講師してる人が確かに多いですけど、
結構普通に、
居酒屋とかカラオケでバイトしてる人も多くて、
時給何千円の高単価のバイトで、
めちゃくちゃ儲かるっていう訳でもないです笑。

 

 

東大生の名誉のために言っておくと、
東大生限定の高単価バイトとかもあったりしますけど、
時給いいからって意外とみんな応募しないんですよね。

普通がいいって人もいるし、
なんやかんや普通なバイトの方が安心感があるのかもしれないですね。

 

830がやってる採点バイトは、
慣れれば時給3000円くらいにはなります。

在宅でできたり、
PCで採点できたりするんで、
結構いい案件です。

繁忙期とかはめちゃくちゃ忙しくて、
ガチでバイトしてる人は、
月収200万くらいいくっぽいですね。

月収200万って聞いたらすごいって思いますけど、
毎日寝る間も惜しんで、
24時間働いてるっていうの聞いたら、
そこまでしてお金ほしくないわって思っちゃうんですけど。

東大生の多くはそういう考え方なんで、
意外と求人困ってるっていう話も聞きます。

お金配れば人が集まるってわけでもないみたいですね。

 

まあバイトのことは置いておいて、
授業が週5×4コマあって、
部活が週5×半日あって、
バイトが週3あって、
って感じなんで、
大学生も結構忙しいですよ、
ってことが伝えたい笑。

 

 

考察

東大生の本気

東大に入って、
友達と話してたり、
授業とか受けてると、
やっぱり頭いいなあって思う事、
結構あるんですよね。

 

数学の授業受けてて、
計算問題が渡されて、
830はすぐに鉛筆もって計算を始めるんですけど、
横の友達はずっとなんか問題を眺めて悩んでるんです。

「早よ解けば」
って言ったら、
「なんかいい方法ないかなって考えてる」
とか言うんです。

で、
その後バーッて計算して、
終わってみたら友達の方が、
圧倒的に早く終わってるみたいなこと、
結構あるんですよね。

やっぱりすごいなーって思います。

 

東大生と話してても、
話の例えとか落ちで、
歴史上の人物とか出てきた時には、
「いやいやついてけへん笑」
ってなります。

予備知識がないと笑いについていけない。

 

特にすごいなーって思ったのは、
試験直前の追い込みです

いつもは大して勉強してないように見える人でも、
試験が近くなってくるとガチで勉強始めるんですよね。

授業とか来なくなるやつは多いですけど、
さすがに東大まで来てるんで、
そこまでちゃらんぽらんな奴は少なくて、
試験ではしっかり点数とってくるんです。

「昨日はめちゃ勉強したわ」
って言われたんで、
「どれくらい勉強したん?」
って聞いたら、
「朝8時に大学来て勉強始めて、
夜の22時に図書館閉館して帰ったから、
14時間くらいやなー」
って言ってました。

試験近くなったら、
毎日そんな感じで勉強するんですよ。

本気になった時の、
追い込みが普通じゃないんですよね。

14時間ほとんど休憩せずに勉強できちゃうんですよね。

そして、
勉強時間の質がめちゃくちゃ高いのが、
東大生の特徴だろうなと思います。

友達と勉強しに行こうとか絶対ならないし、
勉強してる時はlineとかも返ってこなくなります。

本気で勉強する時は、
独りで籠ってやりきる。

勉強時間の量だけじゃなくて、
勉強時間の質も圧倒的に高い。

その追い込み方を知っているのが、
東大生なんだなって思いました。

 

東大生って普通

本気で何かに取り組む時の、
量と質は圧倒的だなと感じた一方で、
それ以外は全然普通の人が多いですね。

とんでもなくコミュ障みたいな人も、
実際はそんなにいないですし、
みんな気さくで、
人当たりがいい人が多い。

礼儀もしっかりしてて、
当たり障りのない会話はうまいっていう人が多い。

無駄に圧力的な人とか、
すぐキレるような人は滅多にいなくて、
温和で、ゆったりした人が多い印象。


くそガリ勉な人とか、
プライド高くて上から目線な人とか、
をイメージしてたんですけど、
そういう人は圧倒的にマイノリティ。

性格の割合は、
一般的な割合と大差ないんじゃないかなと思います。

むしろ、
暴力的な人、
めちゃくちゃだらしない人、
和を乱す人みたいな、
ダメな人がいないので、
民度は相対的に高いんじゃないかなと思います。

 

一方で、
東大生だから何か人生が優遇されるかってことも、
あまり感じませんでした

それこそバイトにしても、
結構普通なバイトについてる人も多いし、
東大生だからめちゃくちゃチヤホヤされるってことも、
そんなに多いわけではありません。

就活でも、
確かにエントリーシートなどで落ちる事はまずありませんが、
面接では普通に落とされますし、
webテストで落ちる事も多々あります。

就活では、
結局大切なのは、
中身なんだなと感じました。

 

東大に落ちて、
めちゃくちゃ劣等感を感じる人とかたくさんいると思うんですけど、
東大に入ったからこそわかったことは、
学歴なんて本当に大した問題ではないなという事です。

何かを得る事で大きく世界が変わるわけではない
という価値観です。

あの人くらいお金があったら幸せだろうなとか、
甲子園に行けてたら幸せだったのにとか、
嫉妬とか、後悔とかをしてしまう事があると思うんですけど、
一応最高学府という形で勉学において一番を取ると、
何かを得たから幸せになるってことはないのかもしれない
という考え方になりました。

何かを成し遂げたから幸せになれるみたいな、
絶対的なゴールや、
何かができるからすごいみたいな、
絶対的な評価基準があるわけではなくて
「あなたは今幸せですか」とか、
「あなたは何をできるようになりたいですか」みたいな、
主観的な価値基準しかないと思うんです。

年収何千万あったらすごいみたいな、
万人共通の基準があるわけではなくて
あなたが求める生活にはいくら必要ですかっていう、
主観的な基準が重要なんだと思うんです

 

けど、
こういう事って何かを成し遂げたからこそ気づけることだと思うんです。

大金持ちになると、
お金があっても必ず幸せになれるわけじゃないとか、
甲子園に行くと、
甲子園に行ったから絶対プロ野球選手になれるわけじゃないとか、
気付かされると思うんです。

こういう事に気づければ、
何かができる事に意味がないって考えられると思うんです。

心の底からそう思う事が出来たら、
誰かが何かを持っているから羨ましいとか、
自分が何かできるからできない人を見下してやろうとか、
みたいな価値観から脱却できると思うんです。

何かを成し遂げなくても、
心の底からこういうことに気づける人もいると思うですけど、
やっぱり難しい。

だからこそ、
若い時、できるだけ早い段階で、
何かに真剣に打ち込んで、
一番を取ってほしい。

そして、
その一番ってことに、
何の価値もないんだって気づいてほしい

そうすれば、
嫉妬とか、後悔とか、蔑みとかから、
脱却して一回り大きな人間になれると、
830は思ってるんです。

一番を取るためには、
自分が一番得意なことに専念する方がいい。

それが勉強なら勉強でもいいですけど、
勉強じゃなくて、
野球でも、ピアノでも、ゲームでも、
何でもいい。

何でもいいから、
自分な得意な事に打ち込んで、
いい成績を残してください。

そして、
そんな成績に何の価値もなかったんだってことに、
気付いてほしいんです。

 

 

まとめ

今回はまず、
東京大学での生活であった東大生を参考に、
東大生の凄さをお話しさせて頂きました。

本当に集中力がすごい。

一つのことにより密度高く集中できるように、
830も鍛錬を重ねていきます。

 

後半では、
主観的な評価基準の大切さを書かせて頂きました。

誰かにどのように評価されるかなんて、
本当にどうでもいい話だと思うんです。

自分がやりたい事を、
自分が得意な事をやればいい。

このことに気付くために、
是非今を本気で努力してください。

そして、
できるだけ早い段階で、
何か成功を収めてください。

その成功に何も意味がなかったと思えた時、
周りからの評価を度外視して、

主観的な評価基準について、
真剣に考えるきっかけになるかもしれません。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

P.S. お願い

自己紹介の記事を書いていて、
どういう事を書けばいいのか悩んでいます。

こういう事が気になってるとか、
こういう事聞いてみたいとか、
質問などあったら、
問い合わせフォームやTwitterで、
教えて頂けると嬉しいです!

 

投資は危険か

今日は、
「投資は危険か」
という質問に対して、
ある答えを聞いたので、
紹介したいと思います。

 

ファイナンシャルリテラシーの一つとして、
是非ご覧ください。

 

 

 

 

概要

今回のテーマは、
「投資は危険か」
という質問です。

まず答えですが、
「投資は危険か?
いや、危険な投資家がいるだけだ」
というのが、
「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者である、
ロバートキヨサキさんの答えです。

 

投資は必ずしも危険ではない。

投資は当然リスクを伴う。

しかしながら、
しっかりそのリスクを管理し、
うまく利用すれば、
お金が自分のために働いてくれる。

危険なのは投資そのものではなくて、
「無知」である。

リスクについて知らないことが危険なのだ。

 

 

考察

投資と自動車

投資はリスクを伴うが、
必ずしも危険ではないことの一例として、
自動車の運転が挙げられます。

 

「自動車は危険ですか」
と聞かれてあなたはどのように考えますか。

車を運転しなかったら、
事故には遭わないかもしれない。

しかし、
自動車保険に入ったり、
ドライブレコーダーをつけたり、
リスク管理をしながら車を利用しているのではないでしょうか。

どれだけリスク管理しても、
無免許で運転する人、
馬鹿みたいにスピードを出して運転する人、
赤信号を無視する人、
たくさんのリスクが存在する。

それでも、
そのリスクを承知した上で自動車を利用すれば、
ぐんと生活が楽になったのではないでしょうか

世界が広がったのではないでしょうか。

 

投資の世界も同じで、
リスクは残念ながら存在します。

しかしながら、
それを受け入れた上で、
しっかりとリスク管理をして利用できれば、
生活はぐんと快適になり、
見える世界が広がります。

 

自動車を運転する前は、
教習所に行って勉強します。

そして、
日々車の調子を確認し、
しっかりハンドルを握って、
前を確認しながら運転するはずです。

車の調子を確かめるというのは、
各企業の財務を確認し、
ボトムアップ的に分析するということ。

ハンドルを握るというのは、
ポートフォリオを組むということ。

前を見るというのは、
しっかり将来を見据えて、
ファンダメンタル分析をすること。

なぜか投資では、
ボーナスなどで少しお金がたまると、
ろくに勉強もせずに株を買って負けていく。

自動車で言うと、
無免許運転

「投資は危険ですか」
と聞いてくる人の多くは、
自動車で言うと、
無免許運転は危険ですか」
って聞いているようなものなんです。

それは危険でしょ笑。

 

しっかり自分で勉強して、
投資のリスクを把握した上で、
お金を味方につけられるといいですね。

 

こういう話をすると、
そんなにいろんなこと考えないといけないんだったら、
投資なんかせずに今の生活でいいやっていう人がほとんどです。

でも、
車使ったら便利だったじゃないですか。

なんで車のためには教習所行こうと思ったかって、
親や周りの人がたくさん車を使っていて、
便利だってことを知れたから。

あなたの周りに投資を使いこなせている人はいますか。

そういう人がいないから、
投資の便利さを認知できていないだけではないですか。

車と一緒で、
投資には勉強するだけの価値があると、
830は考えています。

 

「無知」と自習

大学生になって、
身に付けらたスキルの一つに、
「わからないことをすぐにググる」習慣があります。

高校時代は、
携帯禁止の学校だったし、
ずっとガラケーしか持ってなかったので、
分からないことは人に聞くもんだと思っていました。

けど、
人に聞くって、
聞かれた方も面倒だし、
ググった方が早い。

人に聞く時って、
相手に気を使わないといけないから、
「まぁいっか」って放置しがちじゃないですか。

グーグル先生は、
いつでも気兼ねなく質問できるので、
本当にたくさんの知識を蓄える事ができます。

ググる習慣がつけば、
一気に知識量は増えていくと思うので、
高校生とか、中学生とか、
できる限り早い段階で身に付けておいた方が、
絶対にいいと思います。

 

歳を重ねても、
自分で調べる習慣がついていない人は、
山ほどいます

「これどうすんの」とか、
「それどうやってんの」とか、
調べた痕跡のない質問で満ちています。

調べる習慣がない人からすれば、
そういう質問は当然のように出るのかもしれませんが、
調べる習慣を身に付けた人がその質問を聞くと、
「あー、この人自習できない人なんだな」って、
一気に信頼が下がってしまうので注意した方がいいです。

「僕はこうやってるんだけど、
あなたはどうやってるの」、
「僕はこういう価値観なんだけど、
あなたはどう思う」とか、
質問って対等なレベルでするもんなんですよね。

一方的に教えてもらおうっていうスタンスが、
間違っているなって思います。

学校教育の悪い所だなと。

学校に通っている間も、
質問は対等に行うもんだって事をしっかり念頭に置いて、
自分で考え、調べた上で、
先生に聞くように心掛けましょう。

しっかり取り組んでから質問した方が、
知識は身に付きます。

 

自習できない人、
自分で調べられない人って、
やっぱり圧倒的に「無知」なんですよね。

知識が広がっていかない。

だから話していても、
全然面白くない。

ホリエモンは、
「偏差値60以上あるやつは自習できるんだよ。
塾とか学校とか行かないで、
スマホ一個持たせて自習させとけばそれでいい」
って言ってました。

まあ、少し過剰な表現ではありますけど、
その通りだなと思います。

 

自習する力と「無知」の間には、
強い相関があると思います。

自習っていうと難しく感じるかもしれませんが、
困った時に、
すぐ人に聞くのではなくて、
まずは自分でググってみる。

そこから始めてみてはどうでしょうか。

あなたが困っているという事は、
必ず同じように困っていた人がいるはずで、
その人の経験や知識が多くの場合、
ネットに流れています。

わざわざ人に聞かなくても、
自分でどうにか解決できます。

自分で調べる癖を身に付けていきましょう

そして、
「無知」の割合を減らしていきましょう。

「無知」こそがリスクです

「投資をする」とかよりも、
「無知でいる」方がずっと危険だと思います。

人生のリスクを減らしていくために、
たくさん知識を身に付けて、
たくさんチャレンジしていきましょう。

 

 

まとめ

今回は、
「投資は危険か」
というテーマで記事を書かして頂きました。

 

投資と自動車の対比は非常にイメージしやすく、
参考になったのではないでしょうか。

 

投資に限らず、
様々な事において、
たくさん自習し、
知識を蓄えて、
人生のリスクヘッジをかけていけると、
いいんではないでしょうか。

 

今回もご一読下さり、誠にありがとうございました。

 

 

P.S.

投資を考えている人のために、
入門編としてよくおススメされているのは、
インデックス投資」です。

インデックス投資を、
ドルコスト平均法を用いて積み立てていく。

さらに、
そこにNISAやiDeCoといった税制優遇を利用していくと、
いいのではないでしょうか。

言葉を知り、
まずは「無知の無知」を卒業していきましょう。

 

ちなみに、
830もNISAでインデックス投資しながら、
個別株を保有しています。

お金稼ぎや資産構築を目的とするのではなく、
投資について勉強するきっかけづくりとして、
まずは少額から投資を始めてみる事をおススメします。

ポジションを持っているのか、いないのかでは、
投資の勉強に対する本気度が違ってきます。

まずは何事もやってみる事が大切なのではないでしょうか。

 

830は大学生になってこういった事を学んでいきましたが、
お金の勉強を始めるのが遅すぎたなと後悔しています。

中学生、高校生、
いや、小学生の段階から、
しっかり「ファイナンシャルリテラシー」という言葉を知り、
勉強していくことを強くおススメします。

 

 

「日本再興戦略」のすすめ

今回は、
落合陽一著「日本再興戦略」
を紹介させて頂きます。

 

ニュースZEROのコメンテーターもされており、
最近目にすることの多い落合陽一さんですが、
日本を再び盛り上げていくための、
落合さんなりの戦略を書かれています。

 

それではいきましょう。

 

 

 

 

概要

本書は7章から構成されております。

 

第一章では、
近代になって日本が目指してきたものとして、
「欧米」という言葉はよく耳にしますが、
「欧米」というのは、
「米国」と「欧州」から作られた造語です。

「欧米」という所は存在しないにも関わらず、
なんとなく「欧米」という所が、
あたかもユートピアかのように表現され、
「欧米」の真似をして発展していこうとする、
日本の現状を問題視しています。

 

第二章では、
第一章を踏まえた上で、
日本とは本来どういう国なのか、
どういった現状で、
どういった問題があるのかを、
痛烈に表現してくれています。

 

第三章では、
近年の技術発展による世界の成長を、
様々な具体例から説明してくれています。

筑波大学の教授でもある落合さんの、
エキスパートの視点からの技術進歩、
そして、
現実世界と仮想空間の区別がなくなる、
「デジタルネイチャー」
について語っています。

技術の話は非常に面白いのですが、
「デジタルネイチャー」など、
簡単には理解できない概念も出てきます。

しかしながら、
今後の未来を想像していく上で、
読み応えのある面白い章だと思います。

 

第四章では、
第一章での海外の分析、
第二章での日本の分析、
第三章での技術の分析、
を踏まえた上で、
日本の経済はどこを目指していけばいいのか
落合さんなりの考えを紹介してくれています。

人口減少問題、
少子化問題
ロボットに仕事が奪われてしまう問題など、
課題が山積みの日本ですが、
それらのシナジーが非常に大きい事について触れています。

人口減少問題も、
少子化問題も、
幸いなことに技術革新によって解決できる問題であって、
人手不足によって、
仕事の機械化が迎合される状態にある日本は、
非常に有利であると述べられています。

むしろ、
人口が増大していて、
人の仕事を奪う事の出来ない国の方が、
仕事の機械化が遅れてしまうそうです。

いち早く機械化を進め、
そのシステムを海外に売り出すこと、
それが日本再興の道であると語られています。

 

第五章では、
日本の政治の未来について説明してくれています。

ロボット戦争や、
民主主義の在り方について述べています。

これからはどのようなリーダーが、
国や企業で求められているのか、
リーダー2.0やリーダー3.0なども紹介しています。

 

第六章では、
教育の在り方について触れています。

これからはクリエイティブな力を、
身に付ける教育を進めていくべきだと述べています。

そのために、
人と同じように行動することを強要する、
幼稚園や小学校にはいかない方がいい、
センター試験なんて受けない方がいいそうです

幼少期に落合さんがどのような生活をしていたのかなどについても、
簡単に触れているのですが、
やっぱり少し違う生活をしていたのだなぁと感じました笑。

日本の教育を受けた人は、
芸術や研究などといった、
クリエイティブな事に対する感性が弱すぎると述べています。

大学生が研究をすることも評価されにくいですし、
バスキアの絵画が何十億円で売買されることについても理解できない人が多すぎると。

830も正直芸術的な感覚は皆無なので、
バスキアの絵画にどういった価値があるのかは、
全く分かりませんが、
「自腹きって、
芸術家を月に連れていくぜ」
って言っている人もいるぐらい、
やっぱり芸術には価値があるんだろうなと思います。

いつかはそういった芸術の価値を感じられる人間になれたらいいなと思います。

 

最後に第七章では、
会社・仕事・コミュニティについてです。

窓際族の正しい扱い方や、
男女のフェアな扱い方、
年功序列の廃止など、
様々な提案をしてくれています。

その中でも、
830が一番共感できたのは、
ワークライフバランスからワークアズライフへ、
という考え方です。

これについては考察で詳しく述べていこうと思います。

 

全体的に、
専門的な言葉も多くて、
少し読みづらい一冊なのですが、
非常に参考になるので、
是非読んでみて頂ければなと思います。

 

お伝えしたい内容が本当にたくさんあるのですが、
例に従って、
今回も2つのポイントに絞って、
考察を書いていきたいと思います。

 

 

 

考察

マスメディアの罪

現代の日本には、
こうしないといけないという固定観念が多すぎます。

結婚式を挙げないといけない、
婚約指輪を買わないといけない、
ディズニーランドに行くと楽しい、
旅行は楽しいなど、
「普通」とまとめられる価値観のほとんどは、
マスメディアが大衆に植え付けた固定観念でしかないのです。

結婚式のために何百万も使わないといけないというのは、
ゼクシィなどのメディアが作り上げた固定観念

給料三か月分の婚約指輪を買わないといけないというのは、
指輪を売るために作り上げた固定観念

ディズニーランドに行くと幸せという人に理由を聞くと、
「ディズニーが好きだから」と答える。
自分の価値観かのように語っている人の多くは、
マスメディアによって、
そういった価値観がインストールされただけだという事に、
気付いていない。

旅行に行くのも、旅行に行ってる人を羨ましいと思うのも、
メディアに洗脳されているだけ。
830が思うに、
例えば北海道旅行に行くとして、
北海道でやる事って、
ほとんど関東でできちゃいますよね。
今日は北海道旅行しようって言って、
関東圏内で北海道っぽいことしてるだけで、
十分事足りてしまう。
旅行が行けるって幸せって感じるのは、
旅行会社が客を増やすために植え付けた固定観念でしかない。

高いブランドバックを買うのも、
新車のピカピカの外車を買うのも、
バレンタインデーも、恵方巻も、
全部売上を上げるためにメディアが植え付けた、
「普通」という名の固定観念でしかない。

 

無駄に高いブランドの財布を買おうとしてる人に、
「なんでそんなん買うん、安いのでええんやん」
っていうと、大抵、
「ダサいやん」
って言われます。

「ダサい」って何なんですかって聞きたいです。

しっかりあなたの中に基準はあるんですか。

「普通に安い財布とかダサいやん」って、
「普通」って何なんですかって聞きたいです。

それは本当に自分が見出した価値観なんですか、
それともメディアに植え付けられた固定観念なんですか。

 

830達消費者は、
自分が本当は何を求めているのかを考えて、
消費をしていかないと、
既得権益者にお金をむさぼり取られるだけです。

本当に欲しいものがあって、
その手段でしか手に入らなくて、
それだけのお金を払う価値があるものだと判断してから、
買い物をしないといけません。

衝動的な買い物は、
既得権益者に税金を納めているようなもんなんです。

830は少し前にパチスロで稼いでたんですけど、
パチスロって本気でやると勝てるんです。

だけど、
何も考えずに暇だから来る、
サラリーマンや年配の人たちは、
必ず負けるようにできてるんです。

パチスロ用語で、
こういう人たちのことを「養分」って言うです。

パチ屋に一定の割合でお金を献上してくれる「養分」なんです。

その「養分」のおこぼれをもらって、
パチプロの人は稼いでるんです。

何も考えずに、
衝動的に買い物してしまう人は、
経済の中の「養分」でしかないんです。

ギャンブル依存症の人にはやばいって言うくせに、
日々コンビニでお菓子を買う人、
毎日自動販売機で飲み物を買う人には、
何も言わない社会って不思議だなと思うんです。

パチ屋の「養分」か、
経済の「養分」かの違いしかなくて、
どちらも「養分」であることに違いはないのに。

 

しかし、
消費が全て悪だと言っている訳ではありません。

830も本気ではなく、
負けてもいいやという気持ちで、
パチスロを遊び打ちする事があります。

ちなみにパチスロは普通に打つと、
期待値は時給-1000円くらいです。

費用はそこら辺の娯楽と大して変わらないんです。

友達と暇な時に、
話が合うパチスロを打ちに行って、
帰りにご飯を食べる。

友達と暇つぶしするために、
1時間1000円である程度わくわくできるならいいか、
って気持ちで打ちます。

結婚するなら、
絶対に結婚式を挙げようと思います。

結婚式を挙げる事で、
たくさんの人と久しぶりに会えるかもしれないし、
何より、
親や今まで育ててくれた人が喜んでくれる。

感謝を伝えたい人を喜ばせるのに、
数百万円で済むなら安いものだと思うんです。

特に、
親を喜ばせようと思っても、
お金をただあげたって喜ばないじゃないですか。

子供からもらったお金そんな気軽に使えないと思うんです。

感謝を伝えるのに、
数百万あげるだけで済むならそれでいいんですけど、
数百万を手渡しするより、
数百万使って結婚式を挙げてあげた方が、
喜びって絶対大きくなると思うんです。

幸いなことに830の親は、
しっかりとメディアに洗脳されてるんで、
「結婚式=幸せ」って価値観で生きておられるんで笑。

そうやって、
幸せを感じさせてあげられる環境を作ってくれたことに対しては、
非常にメディアに感謝します。

 

何かしたいなって思った時に、
自分が本当は何を求めているのかを、
しっかり考えるのは大切な事だと思います。

あなたは何のために、
結婚式を挙げますか。

何のために、
旅行に行きますか。

何のために、
ブランド物の服を買いますか。

何のために、
自販機で飲み物を買いますか。

 

ワークアズライフ

830が就活してる時は、
耳にタコができるくらい、
ワークライフバランス
という言葉を聞きました。

プライベートな時間を作れないくらい、
仕事に追われるブラック企業

830のバイト先の居酒屋でも、
社員の人は毎日25:00まで働いています。

やっぱり飲食業ってブラックなんだなと実感しました。

だからこそ多くの企業は、
残業は少ないし、
有休も育休もとれるし、
ワークライフバランス大事にできるよって、
宣伝していました。

 

けど、最近、
「仕事」って何なんだろうなと考えていたんです。

社会人の人に、
830が自分の価値観を伝えると、
「仕事もしてない奴にはわからない」とか、
「社会に出た事もないくせに」とか、
言われるんですよ。

その度に思ってたんですけど、
みんな「仕事」ってどういう風に定義をしてるんですかね。

「お金を稼ぐ」のが「仕事」なんですかね。

「お金を稼ぐ」ために、
自分の時間を提供して、
嫌な事を我慢して、
やりたくもない事をするんですか。

それが「仕事」なんですか。

けど、
やりたい事をやって、
「お金を稼ぐ」こともできるじゃないですか。

830がパチスロで稼いでいた時も、
初めはパチスロが楽しかったし、
真剣にやれば真剣にやるだけお金が増えるのが楽しくて、
パチスロをしてお金を稼いでいました。

ちょっとすると飽きてきて楽しくなくなったので、
今度はせどりをすることにしました。

せどりもちょっと考えてやると、
稼げるようになりました。

それも嫌々やっていたのではなくて、
そうやって稼ぐ手段を考えるのが楽しくて、
せどりをやっていました。

居酒屋では、
お客さんや社員さん、バイト仲間と、
話したりできるのが、
本当に楽しいなって思いながら仕事ができています。

「今日バイト嫌やなー」とか、
「早く上がりたいなー」とか、
全然思わないし、
そう思うくらいならやめてるだろうなと思います。

だから、
別に「お金を稼ぐ」ために、
わざわざ嫌な思いをする必要はないと思うんです。

嫌ならやめればいいし、
楽しいと思えることを収益化できるようにすればいい。

みんな当たり前のように、
「仕事」って言葉を使うけど、
どういう風に認識しているのか、
最近本当に不思議なんです。

 

そういう風に悩んでいた時に出会った言葉が、
「ワークアズライフ」です。

仕事は生活で、生活は仕事。

ワークとライフは分ける必要はない。

今までは、
嫌な事をしてお金をもらう時間を「ワーク」、
好きな事をしてお金を使う時間を「ライフ」
と分けて考えてきた。

しかし、
これからはそこの区分なんてない。

好きな事をしてお金をもらう時間だけで、
人生を埋められるように、
日々選択を繰り返していく、
それだけだ。

 

とてもいい言葉だと思いました。

830はいつも言っているように、
環境問題などに取り組みながら、
社会貢献してる自分をかっこいいって思うし、
そこにやりがいを感じながら生きていきたいと思います。

だからこそ次の会社を選びましたし、
いやいや働く気なんか全くない。

給料をもらうために、
やりがいも感じない仕事をして、
会社に依存するなんて絶対したくない。

「ワークアズライフ」を意識して、
働きたいなと思います。

 

まとめ

今回は、
「日本再興戦略」
という一冊を紹介させて頂きました。

序盤は難しすぎて、
ついていけなくなりそうでしたが、
後半は具体例が増えてきて非常に読み易かったです。

 

是非この記事を読んで頂けた皆様には、
「養分」となることなく、
自分の本当の幸せのためだけに、
お金を使っていってほしいなと思います。

 

そして、
自分がしたい事だけをして、
充実した生活をしていけるように、
まずは自分が何をしたいのか、
どうすればそれを収益化できるのか、
順を追って考えていってほしいなと思います。

どんな世界でも、
それを仕事にして生活している人はいます。

そこに必ずしもセンスや技術は必要ないと思います。

ゲームで稼ぎたい人で、
ゲームがうまい人はプロゲーマーになればいいし、
ゲームが苦手な人はゲーム実況をすればいい、
ゲームのアフィリエイトをしてもいいし、
ゲーム制作をしてもいい。

どんな世界でも、
色んな収益方法が必ずあります。

「好きなことはお金を消費してするものだ」
という固定観念は捨てて、
ゼロベースで、
どうすれば収益化できるのだろうかと、
考えてみてください。

 

今回も最後までありがとうございました。

 

 

 

P.S.

最後に就活の仕事選びにおいて、
思った事を紹介します。

 

学部卒の就活生で人気なのは、
やっぱり商社や銀行。

なぜかって給料が高いから。

では、どうして給料が高いのでしょうか。

利益率が高くて、
儲けが大きい業界だから給料が高いのでしょうか。

830にはそう思えないんです。

給料が高くないと人が集まらないから、
給料が高いんだと思うんです。

だって、
もし商社の平均年収が300万円だったら、
今と同じように人が集められると思いますか。

絶対人は来なくなる。

給料が高くないと人が集まらないほど、
大して面白くない仕事を、
激務でやらされる業界なんだろうなと思うんです。

そして、
お金につられる人、
名誉や肩書を気にする人、
が集まる業界なんだろうなと想像してしまいます。

 

逆に、
給料が安くても、
たくさん経験が積めて、
事業内容にも共感できるベンチャーには、
たくさん人が集まります。

 

それほど給料は高くなくても、
事業内容や会社の雰囲気で、
人を集めている業界や企業もたくさんあります。

 

どれが良いかって本当に難しいんですけど、
お金や肩書だけにとらわれずに、
しっかりと自分のやりたい事を確立した上で、
就職活動してみてください。

そうすれば自然と受かると思います。

 

「THE TEAM」のすすめ_2

今回は前回に引き続き、
「THE TEAM」
について考察していきます。

 

組織運営に関わる書籍ですが、
本書の考え方を受験に活かしていけないかという方向性で、
考えてみました。

「受験は個人戦ではなく、クラスのチーム戦だ」
という言葉を参考に、
どのように考えれば、
よりモチベーション高く、
勉強していくことができるのかを考えてみました。

 

是非参考にしてみてください。

 

 

 

 

問題抽出

まず、
「受験はクラスのチーム戦だ」
という言葉が響かなかった原因を、
ABCDE理論に沿って考えます。

 

Aim:チームの目標が不明瞭
Boarding:学生がチーム編成に関与できない
Communication:目標のための意思疎通がない
Decision:活動中の意思決定はほとんどない
Engagement:そもそもチームとして協力できていない

 

Aim

当時の先生の言葉は、
まったくもって目標が不明瞭でした。

「受験はクラスのチーム戦だから、
みんなで協力して切磋琢磨していかないといけない」
と言っていましたが、
クラスの合格率を上げたいのか、
各学生が入学する大学の偏差値を上げたいのか、
定量的な目標も何もありませんでした。

そのため、
クラスを構成する学生たちには、
目標の共通認識はなく、
「チーム」でなく、
いわゆる「グループ」でしかありませんでした。

 

Boarding

チームであるクラスの構成員は、
教師たちによって決められてしまうため、
学生たちが人員選考に関わることはできませんでした。

チームの成果に大きく関わる、
人員選考に関われないことは、
大きくチームの士気を下げる事が考えられます。

 

Communication

これは目標設定が曖昧で、
チーム内で共有できていなかったため、
当然ではありますが、
目標達成のための意思疎通は全く行われませんでした。

 

Decision

受験において、
学生が決断を要求されるのは、
自分の受験校選びのみです。

当然、
日々勉強するのか、しないのか、
ゲームをするのか、テレビを見るのか、
といった些細な決断は求められますが、
特にチームの成果に大きく影響するような決断は、
自分の受験校選びだけだったと思います。
(受験校選びを間違えると、
クラスとしても、個人としても、
合格実績が下がってしまうので、
チームの成果に関わる)

しかしながら、
この決断も誰かと話し合うというよりは、
自分がどこに行きたいかを個人的に決めるというだけで、
意思決定とは呼べません。

 

つまり、
意思決定はなかったといっても過言ではありません。

 

Engagement

こちらもCommunicationと同様で、
「チーム」がまだ「グループ」という段階でしかなかったので、
当然ではありますが、
互いの協力はありませんでした。

 

その他

それ以外にも、
チーム戦を行う上での相手は誰なのか、
チーム戦を行う上での利益と損失は何なのか、
複数の構成員が協力していくためには、
未定義な部分が多すぎます。

これでは、
チームとして受験に挑んでいくのは難しいなと、
言わざるを得ません

 

そこで、
それらの問題を解決でき、
さらに楽しみながら勉強していけるような、
ゲーム設定を考えました。

考察では、
そのゲームについて紹介したいと思います。

 

 

考察

ゲーム設定

  • ゲームに参加する友達5人くらいを集める。
  • クラスを5つくらいのチームに分割して、それぞれが一つのチームのリーダーとなる。
  • チームメイトの進学先の偏差値の合計が大きい人が勝ち。
  • 順位に基づいて、ご褒美・罰ゲームを設定する。

簡単に以上のようなゲームを想定します。

ご褒美は、
べったが1位に何かするでもいいですし、
担任の先生からご褒美をもらうでもいいですし、
何でもいいのですが、
成果報酬がないとうまく回らないと思います。

 

分析

ABCDE理論に基づいて、
ゲーム設定を考えてみましょう。

 

Aim。

リーダー全員で、
きちんと意義目標を設定する。

リーダーシップを身に付ける、
クラスメートの勉強意識を高めるなど。

その後、
自分がリーダーを務めるチームの中で、
きちんと成果目標を設定していく。

チーム全員の合計偏差値300、
各個人の偏差値目標60など。

さらに、
いくつか模試を行う中で、
自分たちの位置を確認し、
次はどのように学習を進めていけばいいのか、
PDCAを回していく。

その中で、
今月中にこの問題集を終わらせる、
来月はこの分野を勉強する、
などといった個人レベルの行動目標を立てていく

こうしていくことで目標を、
クラス全体で共有することができる。

目標はしっかりと言語化して、
みんなが見える形で提示しておくのがいいでしょう。

 

Boarding。

チーム編成を決める中で、
ドラフトや協議を行う必要があると思いますが、
そこでリーダーは人員選定に関わることができます。

さらに、
四半期や半期といった区切りの場面で、
トレードや総入れ替えといった具合に、
チームの再編成を行う仕組みを加える事で、
人員選定への関わりを大きくできるように、
ゲーム作りを行うといいでしょう

自分が選んだチームメイトだからこそ、
信頼して、ともに切磋琢磨していけると思います。

 

Communication。

このゲームをやろうと決めた5人のリーダーは、
このゲームにやる気があると思います。

しかしながら、
ゲームに巻き込まれているほかのクラスメイトは、
大してゲームに興味もないし、
わざわざ目標達成しようと思わない人もいると思います。
そこで大切になるのが意思疎通です。

どのようにそういうチームメイトをやる気にさせ、
ゲーム期間中モチベーションを高めておくのか、
リーダーとして最も大切な素養はここにあると思います。

どれだけ自分の利益と相手の利益を、
同じ方向に向けられるのか。

しっかり勉強すればいい大学に行けるよと言うのか、
ゲームに勝ってもらえるご褒美の何%あげるから頑張ってと言うのか、
チームのために勉強するって良くないと言うのか、
チームメイトごとに対応は異なると思います。

ここが組織運営において、
一番難しくて、一番面白い部分だと思います。

このゲームの醍醐味になるでしょう。

 

Decision。

チームとして成果を考える時、
自分の結果はチームに影響を与えます。

自分の受験校選びにおいても、
チームメイトとしっかり話し合い、
合意を得た上で意思決定を行っていかないといけません。

同様に、
チームメイトの成果はチームに影響を与えます。

チームの成果を考える立場にある、
チーム構成員は、
自分の受験校選びだけではなく、
チームメイト全員の受験校選びに関わっていく必要があるでしょう。

それぞれの受験校選びにおいて、
チームの合意が必要であり、
たくさんの意思決定を行わないといけません。

人員選定においても、
チームで意思決定を行っていかないといけません。

ゲームを取り入れない場合よりも、
ずっと意思決定の数は増えていくでしょう。

 

Engagement

Communicationでも述べたように、
チームメイトのモチベーションを高く保つのは非常に難しい。

しっかり相手を分析し、
論理的に考えた上で、
4Pの内どれを提示しながらチームを運営していくのか、
しっかりと考えていく必要があるでしょう。

また、
各リーダーのモチベーションを保つことも非常に大切です。

リーダー同士で、
意識を高め合っていくことが重要でしょう。

 

その他

この他にも、
相手が明確ではない、
チームの利益・損失が明確でない、
などの問題点を指摘しました。

その点についても、
相手は他チームであり、
利益・損失は5人のリーダーで明確に定める
といった具合に、
問題点を解消する事ができるでしょう。

 

まとめ

以上のようなゲームを提案しました。

ただただ目標の大学を目指して、
コツコツ独りで勉強するよりも絶対楽しいと思います。

自分がいい大学に行くためだけではなくて、
チームの成果を上げるために頑張れるという環境は、
自分のモチベーションを高めるのに適していると思います。

独りで勉強を続けられないという人も、
チームメイトが監査役になってくれます。

 

自分の成績が上がった時に、
他の人が心から喜んでくれたら、
めっちゃうれしくないですか。

逆に、
自分の成績が大したことなくても、
チームメイトの成績が良くなってただけで、
喜べるって幸せだと思うんです。

俺もあいつみたいに頑張ろって。

そうやって、
他者への関わりを太くしていけるように、
環境を整える事で、
人間関係ってよりよくなっていくと思うんです。

 

そして何より、
リーダーシップを身に付けられると思います。

どのように目標設定をし、
どのように人を動かし、
どのように仕組み設計をしていくのか、
受験勉強以上に学べることが多いと思います。

 

また、
ゲームを最後まで続けるためには、
リーダーたちのやる気が必要不可欠です。

別にやらされている訳でもなく、
やらなかったからといって大きな問題になる事もありません。

しかし、
自分のため、クラスのためには、
した方がいいと思うから自主的にやる。

世の中の事象ってこういう事ばかりだと思うんです。

お金がもらえるからやるとか、
感謝されたいからやるとかではなくて、
やった方がいいんじゃないと自分が思うからやる。

そういう経験ってなかなかできません。

是非いい機会なので、
受験勉強の一環として、
このゲームを取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

P.S.

進路調査をする時、
「迷ったら難しい大学を書いておけ」
ってよく言われませんかね。

目標が低いとそこまでしか行かれへん。

高い目標持ってたら、
より高く成長できる的な。

 

830もそう思うんです。

だけど、ちょっと浅いなと思うんです。

 

例えば、
MARCHに行きたいですって人が、
東京大学って書いてたとするじゃないですか。

これが一番高い目標やから、
とりあえず一番上目指そうみたいな感じで。

それって本当に一番高い目標なんかなって思うんです。

個人レベルで言ったら、
東京大学目指しますって言ったら、
高い目標かもしれませんけど、
それって自分が勉強すれば行けちゃうんで、
大して難しくないと思うんですよね。

自分に勉強させるってめちゃめちゃ簡単なんですよ。

だって勉強しよって本気で思えば、
勉強するじゃないですか。

他人に勉強させる方が、
ずっと難しいと思うんです。

だって、
こいつに勉強させよって本気で思っても、
そいつが勉強してくれるわけじゃないじゃないですか。

そいつに勉強させるためにはどうすればいいのかって、
考える方がめちゃめちゃ難しいんですよ。

誰かに何かをやらせるってめっちゃ難しい。

 

だから、
進路調査が来たら、
「僕のチームは誰と誰と誰と誰で、
誰々にはどこどこの大学、
誰々にはどこどこの大学、
誰々にはどこどこの大学に行ってもらって、
僕は東京大学を目指して、
チーム全体で偏差値300目指します。」
って書いたらいいと思うんですよ。

誰かに勉強させるのが難しいってことを知れば、
自分が勉強することって、
こんなに簡単なんやって気づけると思うんです。

勉強するのって全然難しくないんです。

いや、ほんとに。

そのことに気づけるいいきっかけになると思うので、
是非ゲームやってみてください。

830の数学_1_1_数と式

今回からは、
各項目ごとに説明していきます。

 

概要の欄で、
全体図などを示し、
概要を述べた上で、
考察で大切なポイントを書いていきます。

 

「1_1_数と式」を勉強していきましょう。

 

(これから、
〇:数1or数Aor数2or数Bor数3
〇_〇:分野
〇_〇_〇:項
〇_〇_〇_〇:目
と呼ぶことにします。)

 

 

 

 

 

概要

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1_1_数と式の概要

分野・項の色付けは無作為に行っていますが、
目の色付けは、
830なりの重要度で色分けしています。

重要度の高い方から、
「赤 > 緑 > 青」とすることにします。

 

1-1-1 項整式の加減乗法は、
文字や式の計算をどのようにするかという所ですね。

ここはできないと話にならないので、
まずはしっかり基本を演習の中で確認しておきましょう。

計算だけではなく、
言葉の意味や用語までしっかり覚えるように心掛けましょう。

 

1-1-2項 因数分解では、
たすき掛けを基本に学習します。

ここでしっかりたすき掛けの練習をしておきましょう。

たすき掛けのスピードは、
数学全体のスピードに大きく関わってくるので、
できればいいというのではなく、
習熟度を高めておきましょう。

 

1-1-3項 実数では、
絶対値や平方根などの記号の勉強です。

実数の中身がどのように分類されているのかを、
しっかり確認して、
実数の全体像をつかんでおきましょう。

また、絶対値は、
難関校を受ける場合、
特に多く出題され、
ひっかけを誘ってくるところなので、
数学が得意という人ほどしっかり理解しておきましょう。

 

1-1-4項 1次不等式では、
不等式の基本的な考え方を勉強します。

不等式の答えは不等式になるという事を確認した上で、
不等式の考え方を確認しておきましょう。

 

考察

1-1-1 整式の加減乗法

1-1-1-1 次数と係数
1-1-1-2 多項式
1-1-1-3 同類項
1-1-1-4 整式の次数
1-1-1-5 交換・結合・分配の法則
1-1-1-6 指数法則
1-1-1-7 式の展開

パスカルの三角形はおさえておいた方がいいでしょう。

(a+b)nの展開がどのようになるかを視覚的に理解することができる、
非常にきれいな形の考え方なので、
知らない人はググってください。

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パスカルの三角形

 

1-1-2 因数分解

1-1-2-1 たすき掛け

 たすき掛けの原理は、
abx2 + (ac+bd)xy + cdy2 = (ax + dy)(bx + cy)
となります。

これ以上でも、これ以下でもありません。

この意味さえ理解できれば必ず解答する事ができます。

難しいとか、易しいという問題ではなく、
これが全てです。

しっかりこの式の意味を確認しながら、
たすき掛けの練習をしていきましょう。

 

830が解く時は、
2次係数と定数項の掛け算を、
全て下に書き出して、
条件を満たす組み合わせがないかを、
一つ一つ試していきます。

一瞬で解く方法はありません。

地道ですが、
慣れていくと、
計算は早くなっていくので、
練習を重ねましょう。

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たすき掛けの考え方

 

1-1-2-2 有名な因数分解

a2-b2 = (a+b)(a-b)
a3-b3 = (a-b)(a2+ab+b2)
a3+b3 = (a+b)(a2-ab+b2)

は頻出なので、覚えておきましょう。

 

1-1-3 実数

1-1-3-1実数の分類

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数の分類

上の図は数の分類を表したベン図になります。

しっかりそれぞれの関係性を把握しておきましょう。

 

1-1-3-2 絶対値 

絶対値は曖昧なまま放置してしまう人が多い所です。

難しい事はないので、
しっかり確認しておきましょう。

「絶対値」が出てきたら絶対場合分けと覚えておきましょう。

それだけです。

| a | が出てきたら、
a ≧ 0なら、| a | =  a、
a < 0なら、| a | = -a、
と場合分けします。

どんな状況で絶対値が現れても、
場合分けを省略することなく、
きちんと記述しましょう。

場合分けしておけば、
必ず問題は整理されて、
間違えることはありません。

 

1-1-3-3 平方根

平方根を外す時も、
絶対値の考え方を利用します。

しっかりと場合分けを意識しながら、
考える癖をつけておくことで、
難しい問題にも対応できるようになるので、
しっかり確認しておきましょう。

1-1-3-4 有理化

 

1-1-4 1次不等式

1-1-4-1 不等式
1-1-4-2 一次不等式
1-1-4-3 一次不等式の解き方
1-1-4-4 連立不等式
1-1-4-5 絶対値を含む不等式

不等式の解き方、
連立不等式の解き方、
など不等式の基本はしっかり把握しておきましょう。

その上で、
絶対値が付いた不等式などについても。
1-1-3-2で説明したように 、
絶対値の場合分けをしっかりと行って、
絶対値の考え方を確認しておきましょう。

 

 

まとめ

今回は、
1-1数と式の分野の説明をしました。

数学の基礎の基礎なので、
確実に理解しておきましょう。

土台が固まっていないと、
数学自体が不安定になってしまうので、
この分野はイメージ以上に重要です。

簡単なので、
すっ飛ばしてしまいがちですが、
正解できればいいという分野ではありません。

今後の数学全体に関わってくるところなので、
しっかりスピードを重視して、
レベルを上げていけるように、
たくさん演習をこなしておきましょう。

 

考察の所で、
青文字にしてあるところは暗記するべき部分です。

しっかり暗記しておきましょう。

 

 

 

P.S.

初めて数学の分野を説明させて頂きましたが、
文章で説明していくのは非常に難しいなと感じています。

塾講師や家庭教師をやっている時は、
言葉を使って対面で説明できるので、
自信があったのですが、
文章だけになると、
こんなにも説明が難しいんだなと実感しました。

これから回を重ねていくごとに、
少しずつデバックして、
読み易く、分かりやすいものにしていこうと思いますので、
理解しにくい部分もご容赦頂ければと思います。

 

数学の理解を深めるというよりも、
これから数学の連載を読んでいく中で、
各分野でどのような事を考えないといけなかったのか、
今一度見直すきっかけになってくれればいいなと思っています。

「THE TEAM」のすすめ_1

今回は、
「THE TEAM」
という一冊について紹介させて頂きます。

 

本書は組織運営について書かれていますが、
非常に参考になる一冊だったので紹介させて頂きます。

 

チーム運営をされる立場にある方、
またはチームの一員として活動されている方、
様々な立場の人に役立つ一冊だと思いますので、
ぜひ手に取ってみてください。

 

 

 

 

概要

本書ではまず「チーム」を定義しています。

「チーム」とは、
一つの目的向かって
協力し合う複数人から成る共同体、
です。

それに対して、
ただただ複数人が共同で作業している共同体は、
「グループ」であり、
目指すべき一つの目標を掲げる事によって、
「チーム」となる事が、
組織運営において重要であると述べられます。

 

チームを運営していく上でのステップは5段階で、
A:Aim(目標設定)
B:Boarding(人員選定)
C:Communication(意思疎通)
D:Decision(意思決定)
E:Engagement(共感創造)
のABCDEから構成されます。

「グループ」を「チーム」に変えるために、
まずAimから始まっていきますが、
5つのステップそれぞれで、
たくさんのポイントが詰まっています。

 

Aimでは、
目標設定において、
意義目標・成果目標・行動目標といった具合に、
様々な規模の目標を立てることが効果的です。

教会を作るレンガ積みの話は有名ですが、
教会を建てるためにレンガを積んでいる人に、
「あなたは何をしていますか」と質問した時、
「レンガを積んでいます(行動目標)」
「境界を建てています(成果目標)」
「町の人々の憩いの場を作っています(意義目標)」
と人によって返答が違ったというお話です。

目標設定の規模によって返答が異なってくるのですが、
どれが良くて、どれが悪いという訳ではありません。

意義目標を持っていれば、
何のために頑張るのかを強く意識することができ、
辛い時に自分を奮い立たせてくれます。

成果目標がある事で、
短期的な達成感を感じる事ができます。
意義目標だけだと、
たとえ教会ができたとしても、
それで確実に目標が達成できたという訳ではないので、
十分に達成感を得ることはできません。

行動目標がある事によって、
レンガを積むだけだったら、
こういう方法でレンガを積んでいった方が効率的じゃないか、
といった実用的な戦略が思いつくかもしれません。

こういったように、
様々な規模の目標設定がチーム運営では大切で、
それをチーム全員で共有することによって、
いいチームを編成していくことができるのです。

 

次に、Boardingでは、
チームを、
環境の変化度合い(高:X,低:x)・人材の連携度合い(高:Y,低:y)によって、
4つのグループに分類しています

スポーツで言うと、
駅伝型(xy)・柔道団体戦型(Xy)・野球型(xY)・サッカー型(XY)に分類しています。

ビジネスでは、
メーカー工場の生産チーム(xy)
生命保険の営業チーム(Xy)
飲食業の店舗スタッフ(xY)
スマートフォンアプリの開発チーム(XY)
が例として挙げられていました。

詳細は割愛しますが、
チームのタイプによって、
どのような採用がいいのか、
多様性は必要なのか、
成果主義によるリストラは妥当なのかどうか、
といった様々な点で違いが見られます。

まずは自分が運営するチームは、
どのタイプに属するのか、
もしくは、
X, Yそれぞれどれくらいの値なのかを、
しっかり考える必要があります。

それを踏まえた上でどのように、
人員選定を行っていくのか、
方針を決めていきましょう。

チームにとって、
構成員は非常に重要な存在になるので、
Boardingについてはしっかりと考える必要があるでしょう。

 

Communicationでは、
人を、
モチベーションタイプで4タイプ、
ポータブルスキルで3タイプに分類して、
それぞれの特性を説明していくれています。

それを踏まえた上で、
それぞれの人に対する接し方を考えていく必要があります。

多くの人は、
他人と接する時に、
どうしても自分の価値観に沿って相手の受け取り方を想像してしまいますが、
物事の捉え方はタイプによって大きく異なるので、
相手のタイプを把握することと同時に、
自分のタイプをしっかりと認識することが、
重要であると述べられています。

近年は、
極力短いコミュニケーションが最善とされていますが、
短ければいいという訳ではなく、
相手の特性を踏まえた上で、
最善の文脈を加えながら、
相手に一番影響力を与えられるようなコミュニケーションをとる事を、
推奨してくれています。

 

Decisionでは、
意思決定をどのように行うのがベストなのかを、
独裁・多数決・合議の、
3つの選択肢の長所・短所から説明してくれています

独裁は絶対にダメだと思われていますが、
近年の世界を席巻している企業の多くは、
著名な創業者が独裁的に意思決定を行いながら、
事業を成功させています。

日本では、
合議が素晴らしいという風潮がありますが、
合議では意思決定に時間がかかってしまうという、
大きなデメリットがあります。

それぞれの長所・短所を踏まえた上で、
何が最も重要なのかを考えて、
意思決定の方法を判断していくことが求められます。

 

Engagementでは、
どのようにみんなのモチベーションを高く保つのか、
モチベーションを科学すると題して、
方法を説明してくれています。

マーケティングでは、
Product(商品), Price(価格), Place(流通), Promotion(広告)の4Pが有名ですが、
エンゲージメントでは、
Philosophy(理念), Profession(活動), People(風土), Privilege(待遇)の4Pを、
提示しています。

年収やブランドといったPrivilegeによって、
人を動かしてきたこれまでですが、
それだけではなく、
やりがい:Philosophy、
達成感:Profession、
人間関係:People、
についても意識することで、
構成員のモチベーションを高く保つことができるのです。

全てのチームが、
全てを高く保たないといけないという訳ではなく、
商社のようなPrivilege重視、
ディズニーのようなPhilosophy重視、
マッキンゼーのようなProfession重視、
リクルートのようなPeople重視など、
どれかに特化するというのも戦略であり、
どのようなチームを目指しているのか、
チームのあるべき姿を描くことが大切です。

 

ABCDEについて一通り説明させて頂きましたが、
本書ではそれぞれについて、
例などを交えながら、
より分かりやすく、
より詳細に説明してくれているので、
是非手に取って、
時間をかけて読み込んで、
自分に落とし込んで頂ければと思います。

非常に参考になる一冊です。

是非自分が関わるチームの中で、
活かして頂ければと思います。

 

 

 

考察

独裁は本当に悪なのか 

Decisionでは、
独裁・多数決・合議の3つの選択肢について考えますが、
独裁は本当に悪なのかという疑問を呈しています。

 

Decisionはどのような時に行われるのか。

例えば、
A,Bどちらかを選ばなければいけないという時に、
100点満点中、
Aなら100点、Bなら0点と分かっていたならば、
話し合わなくてもAと意思決定が行われます。

意思決定を行わないといけないのは、
Aなら51点、Bなら49点のように、
成果が均衡している場面です。

例えばこの場面で、
すぐに決断すれば、
Aで51点、Bで49点が取れたとしても、
決断が遅れれば、
Aで31点、Bで29点になってしまうとすれば、
A,Bどちらが正しいのかは重要ではなく、
意思決定を行う事自体が重要になってくることが分かります。

当然ですが、
決断ができなければ、
0点になってしまうのです。

こういった場面において、
独裁は必ずしも悪ではないですし、
たとえ独裁的にBという意思決定が行われたとしても、
Bを実現していく中で、
チームがポジティブに改善案を考えながら、
バイスを加えていくことで、
60点だって、70点だって取る事はできると830は思います。

 

自分の意見と異なる意思決定が行われてからも、
ポジティブに活動していくためにも、
選択肢自体に意味がないという事を自覚しておく必要があります。

絶対的正解の選択肢があるわけではなく、
選択した選択肢を正解にするか否かしかないと、
830は考えています。

しかしながら、
自分の意見と違う意思決定を受け入れるのは、
やはり難しい事かと思いますが、
チームとして意義目標を共有できていれば、
意義目標を達成するための手段が望むものでなかったとしても、
問題ではないと切り替える事ができるのではないでしょうか。

過剰に意思決定に固執してしまうのは、
大きな規模の目標設定が不十分であることが考えられるので、
そのような時は、
一度チームの目標設定を確認してみてはいかがでしょうか。

 

問題が起きた時、
重要な意思決定が行われる時など、
イレギュラーな時に頼りになるのは意義目標です。

 

 

自己分析ワーク

自己分析が人生において重要であるというのは、
多くの記事で述べさせて頂いており、
自己分析の教科書として、
「メモの魔力」を紹介させて頂きました。

www.830resale.work

 

今回は、
チーム分析の手法として、
環境の変化度合い(高:X,低い:x)・人材の連携度合い(高:Y,低:y)を
考えるという本書の手法は非常に面白いなと思いました。

様々なチームでフレームワークを行い、
自分のチームについても、
自チーム分析すると、
非常に役立つかなと思います。

830のチームでも是非行ってみたいと思います。

 

また、
Communicationの所で紹介した、
モチベーションタイプで4タイプ、
ポータブルスキルで3タイプ、
についても考えてみるといいと思います。

自分で分析するだけではなく、
多くの人に自分のタイプについてアンケートを取って、
集計を取ってみると面白いかもしれません。

 

著者である、
麻野耕司さんの会社では、
企業のタイプの偏差値などを算出してくれるツールなども、
開発しているようなので、
是非伺ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

今回は組織運営について書かれた、
麻野耕司著「THE TEAM」、
について紹介させて頂きました。

 

非常に参考になるエッセンスがたくさん詰め込まれているので、
是非是非手に取って頂ければと思います。

そして、
世界のチームを一つ一つ改善していって、
いい社会を作っていきましょう。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

P.S.

本書は本当に面白い一冊でした。

呼んでいる中で、
学校の先生がよく、
「受験は個人競技ではなく、クラスで戦うチーム戦だ。」
と言っているのを思い出しました。

しかし当時は、
あまりピンとこず、
それほどモチベーションも上がらなかった記憶があります。

では、
何が原因だったのか、
どのような発言にすればモチベーションに繋がったのか、
830なりに考えていると、
受験生でもできる、
受験生だからこそできるゲームを思い付きました。

 

多くの受験生は、
受験を真剣に考えすぎていることが原因で、
本番での緊張などにも繋がってしまっているのかなと思います。

受験を一つのゲームとして捉えるための、
チーム運営のゲームを考えました。

次回はそのゲームについて紹介しようと思います。

 

受験という人生をかけたゲームになるので、
とても刺激的で面白くなるのではないかなと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

ラクマで取引履歴を削除される詐欺に遭いました、、、

先日、
830がせどりで利用していた
フリマアプリラクマ」で詐欺に遭いました

 

今回は、
同じような被害が出ないように、
手口と対処法、
そこからの学びについて、
記事を書かせて頂きます。

 

宜しくお願いします。

 

 

概要

フリマアプリの仕組み

詐欺の話をする前に、
フリマアプリ「ラクマ」の仕組みについて紹介させて頂きます。

少し複雑ですが、
理解して頂ければ幸いです。

 

フリマアプリとは、
CtoC取引をネット上で可能にする仕組みです。

細かな説明は省きますが、
売買取引における、
取引・商品・お金の流れを説明します。

 

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ラクマでの取引の流れ

売買取引は、
①買い手が商品を購入する
②買い手が代金を入金する
③売り手が商品を発送する
④買い手が商品を受け取って、受取通知をする
⑤売り手が商品のフリマサイトに完了通知を送る
⑥売り手が代金を受け取る
という6段階で進んでいきます。

商品の流れは、
売り手⇒宅配業者⇒買い手
となります。

 

それに対してお金の流れは、
買い手⇒ラクマ⇒売り手
となっており、
取引中はラクマがお金を管理して、
不正取引が行われないように設計されています。

例えば、
入金したけど商品が送られてこない、
購入した商品と違うものが届いた、
といった場合は、
受取通知を行う前に、
買い手がラクマに申請することで、
取引をキャンセルし、
代金を取り返すことができます。

売り手は買い手に受取通知を行ってもらわないと、
ラクマから代金を受け取れないため、
誠実な取引が求められます。

 

詐欺の手口

今回の詐欺の手口について紹介します。

今回の詐欺は、
商品を宅配業者、
お金をラクマが管理しており、
売り手側がいずれにも関与できないタイミングが狙われました。
(図の5-6行目)

 

買い手は代金の入金までを済ませます。

その後、売り手は商品を発送します。

通常、
買い手が受取通知を行うまでは、
「購入者からの受取確認をお待ちください」
という画面が表示されています。

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受取確認待ち画面

受取通知が来ると、
取引完了通知を行うための画面に遷移するのですが、
今回の詐欺は、
この画面に遷移する前に、
取引画面が削除されるというものです。

売り手は取引完了申請を行う事ができないため、
代金を受け取ることができません。

商品は発送してしまっているので買い手に届き、
代金は受け取ることができないので、
売り手の手元には何も残らないという事になります。

 

一般的に取引画面が削除されるのは、
ラクマに取引のキャンセルを申請した場合のみです。

例えば、
発送前にやっぱり購入を辞めたい、
同梱発送したいので改めて現在の取引をキャンセルして新たな取引をしたい、
といった場面で、
ラクマのサポートセンターに取引のキャンセルの申請をすると、
サポートセンターがコメント欄などから、
両者の合意を確認した上で、
取引をキャンセルするという仕組みがあります。

すると、
取引完了通知画面に遷移する前に、
取引画面は削除され、
代金は買い手に返金されます。

発送前であれば、
売り手の手元には商品が残り、
買い手にはお金が返金され、
元の状態に戻るようになっています。

今回は、
商品発送後に取引のキャンセルが行われているため、
商品もお金も買い手側に届いてしまうという詐欺でした。

しかしこのようなタイミングで、
取引のキャンセルを両者が合意するという事は考えられないので、
取引のキャンセルは行われず、
今回のような結果になる事は通常考えられません。

 

830なりに考えた手口は3つ。

ラクマのサポートセンターの職員が詐欺を行っている。
サポートセンターの職員で取引のキャンセルを自由に行う事ができる人であれば、このような詐欺を行う事は可能です。職員が買い手となって、代金を入金して、売り手に商品を発送させる。その後、自ら取引をキャンセルして代金を自分の手元に返金させれば、ただで商品を受け取る事が可能です。

ラクマのシステムがハッキングされている。
ラクマのシステムをハッキングしており、自由に取引のキャンセルを行う事ができる人もこのような詐欺を行う事が可能です。Ⅰと同様に、買い手となって代金を入金して、売り手に商品を発送させる。その後、システムをハッキングして取引をキャンセルすれば、代金を自分の手元に返金させ、商品を受け取ることができます。

Ⅲサポートセンターが両者の合意を確認していない。
サポートセンターが取引のキャンセルを行う際、通常は取引画面のコメント欄で両者の合意を確認した上でキャンセルを行います。しかし、この確認が甘いと今回のような詐欺は起こりえます。ある人が商品を購入して代金を入金し、売り手に商品を発送させます。その後、受取通知を行う前にサポートセンターに取引のキャンセル申請を行います。通常であれば、取引キャンセルの合意は行われていないため、申請をしても取引がキャンセルされることはありません。しかし、サポートセンターが合意を確認せずに取引をキャンセルしてしまったとすれば、代金は買い手に返金され、商品も買い手に届いてしまうという状況が出来上がってしまいます。

 

830の予想では、Ⅲが一番現実的なのではないかなと思います。
サポートセンターに届く取引キャンセルの申請はかなり多い事が予想できますが、
その多忙さゆえにチェックが甘くなり、
合意されていない取引もキャンセルしてしまう事は容易に想像できます。

 

830の場合は、
発送後すぐに取引がキャンセルされているのに気付いたため、
商品が買い手に届いてしまう前に、
郵便局で配送を止めてもらうようにお願いしたのですが、
「『かんたんラクマパック』で配送しているものについては、
差し止めを行う事ができない」と言われました。

差し止めを行う場合は、
ラクマに連絡をして、
ラクマ側から申請しないと、
配送を止める事はできないらしいです。

ラクマのサポートセンターはメール対応しかしておらず、
連絡には数日かかってしまうため、
その間に商品は買い手に届いてしまいます。

なので、
発送してしまった瞬間に、
売り手側は対処しようがなくなってしまうという事です。

本当にうまい詐欺を考えたものだと思います。

 

少しわかりづらい部分もあると思うので、
もう一度ゆっくり読み返してじっくり理解してみてください。

 

詐欺への対処法

対処法は2つあります。

購入申請を設定する

ラクマでは取引を開始する前に、
売り手側が買い手を選ぶことができるような仕組みがあります。

それが「購入申請」です。

ラクマのサイトでは、
購入者がすぐに商品を購入できるよう、
「購入申請」をつけないことが推奨されていますが、
このような詐欺対策として、
830はすべての商品に、
「購入申請」をつけるようにしました。

 

この詐欺を行っているユーザーは、
詐欺専用のアカウントであることが分かりました。

アカウントの特徴としては、
①取引履歴が0の新品アカウントである
②名前が数字の羅列である
③トップ画がデフォルトのままである
が挙げられます。

「購入申請」を設定していれば、
怪しいアカウントを拒否する事ができますし、
詐欺をする側も、
わざわざ「購入申請」を設定しているユーザーに対して、
詐欺を行ってきません。

 

詐欺対策として、
「購入申請」を設定することを強くお勧めします。

 

怪しいアカウントには発送しない

「購入申請」を設定していない場合は、
購入者を選ぶことができないため、
怪しいアカウントであっても、
すぐに取引が開始されてしまいます。

怪しいアカウントには決して発送を行ってはいけません。

発送を行う前に、
購入者のアカウントを確認するように心掛けましょう。

 

また、
メルカリなどのフリマアプリでは、
元々「購入申請」というシステムが導入されていないので、
このような詐欺に対処するには、
この方法しかありません。

ラクマ以外のアプリを使っている人は、
怪しいアカウントには発送しないことを心掛けましょう。

 

考察

自分の身は自分で守る

詐欺といったものはよくテレビでも取り上げられます。

いつもテレビを見ていて、
「どんくさいなー」とか、
「詐欺に引っかかる方が悪いやろ」とか、
思っていたんですけど、
実際に被害に遭うと本当に悔しいです。

購入時、
急に2,3件の商品購入があり、
アカウント名が全て数字の羅列だったので、
怪しいなとは思っていました。

それでも、
システム上損することはないから、
怪しいけど売れたからいいや、
と思って商品を発送すると、
こういった結果になってしまいました。

まさかシステムがハッキングされている、
もしくは取引キャンセルが成立するとは思ってもみなかったので、
失敗したなと思います。

それでも被害は幸いなことに、
4,5万程度で収まったので、
良かったです。

 

配送を止めてもらう申請をしようと、
カスタマーサポートに連絡をしましたが、
当然ながら対応が間に合わず、
商品を取り返すことはできませんでした。

取引履歴のスクショなどの証拠とともに、
詐欺被害に遭ったことをサポートセンターに報告しましたが、
返信は返ってきていません。

このまま泣き寝入りするしかないようです。

 

手口がどういったものであるのか、
システムがハックされたのか、
サポートセンターの不手際なのか、
確かめる事はできませんが、
いずれにせよ詐欺被害を保証してくれることはありませんでした。

詐欺に遭った当初は、
「ちゃんとシステム管理してたらこうならなかったんだから返金しろよ」とか、
「メール無視するとかどうなってんねん」とか、
ものすごい腹立ってたんですけど、
落ち着いて考え直すと、
やっぱり詐欺に遭うのは、
自己管理不足だなと思います。

対処法を紹介しましたが、
しっかりリスク管理していれば、
詐欺には合わなかったわけですし、
システム管理のせいにしても始まらないなと思いました。

自分の身は自分で守らないと誰も守ってくれない、
社会ではこういう詐欺師も相手にしていかないといけない
という事を身をもって学ぶことができました。

実際に詐欺に遭う事がないと、
学べなかったことだと思うので、
本当にいい経験ができたなと思います。

 

リーズナブルとは

ラクマのカスタマーサポートの対応に怒りを感じていましたが、
その分日頃は安い手数料で取引をさせて頂いていますし、
その日頃の利益がこういう所で回収されてしまうのだなと感じました。

こういったサポートセンターの不十分さも踏まえた上で、
料金体系は十分かどうかを考えないといけないなと感じました。

 

商品の配送をいち早く止めたい時に、
「なんで電話対応してないねん」
って思いましたが、
電話対応などにコストをかけていないからこそ、
日頃の料金体系を実現できている訳で、
緊急事態の時だけそこに文句を言うのは間違っているな、
と感じました。

電話対応をお願いすれば、
日頃の手数料は高くなってしまうわけで、
電話対応はあるけど手数料が高いサイトと、
電話対応はないけど手数料が安いサイト、
どちらを取るかを考えないといけない。

手数料が安いサイトを選んだのであれば、
緊急事態の時に電話対応がないことに、
腹を立てるのはお門違いなんだなと学ぶことができました。

830はそこまで考えてサイトを選んでいませんでしたし、
自分の未熟さを思い知らされました。

 

このように、
料金とサービスの質をしっかりと考えた上で、
そのバランスが適切に取れた、
「リーズナブル」なものを選んでいかないといけないなと感じました。

例えばレストランを探す時でも、
安くておいしいお店を探すのって
自然の摂理に反しているなと思うんです

安ければそれ相応の味になるのは覚悟しないといけないし、
おいしいものを食べたいのであればそれ相応のお金を払わないといけない。

それが「リーズナブル」という事だと思うんです。

「リーズナブル」なものを選ばないと、
必ずどこかでひずみが起こってしまう。

安くておいしいお店があったとすれば、
人件費を削って社員が忙殺されているかもしれませんし、
在庫ロスを減らすために腐りかけの材料を使っているかもしません。

そういった問題を考慮した上でも、
安くておいしいお店を探すのであればいいですが、
830は自然の摂理にあった、
「リーズナブル」なお店を選ぶ方がいいのではないかなと思います。

 

何度も言いますが、
おいしいものを食べたければそれ相応の値段を支払わないといけませんし、
いいサービスを受けたければそれ相応の手数料を払わないといけません。

何かサービスを提供するためには、
当然コストがかかります。

そのコストを自然の摂理に反して下げようとすれば、
必ずどこかで問題が生じます。

問題が、
サービスを受ける側に生じるのか、
サービスを提供する側に生じるのか、
それは定かではありませんが、
必ずどこかでひずみが生じます。

自分が「リーズナブル」以上のサービスを受けたせいで、
誰かが苦しんでしまっているかもしれない、
という事をしっかりと自覚した上で、
サービスを選んでいかないといけない。

どうしてこれだけの価格が実現できているのかを、
しっかり理解した上で、
「リーズナブル」なのかどうかを判断してから、
サービスを選んでいく必要があると思います。

 

「リーズナブル」は、
「安い」という意味ではありません。

「リーズナブル」とは、
「合理的」という意味です。

830は、すべての人が、
あるサービスに対して、
納得がいく対価をしっかりと支払っていくことで、
ブラック企業といった、
社会のひずみを減らしていけるのではないかと考えています。

普段の生活で自然に反した、
価格帯の商品を使ってしまってはいませんか。

それが回りまわってブラックに働かされているのかもしれません。

今一度自分の受けているサービスを見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

今回は、
最近830が遭遇した詐欺について、
紹介させて頂きました。

詐欺の手口、
詐欺への対処法もしっかりと載せているので、
是非参考にしてみてください。

 

最近はフリマアプリなどの普及も著しく、
新しくフリマを始める人も多いと思います。

830が遭遇した詐欺以外にも、
「5万円詐欺」や「二重請求詐欺」など、
様々な詐欺が報告されています。

 

五万円詐欺
https://shadouraku.com/2019/10/24/%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%80%80%EF%BC%95%E4%B8%87%E5%86%86%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
二重請求請求
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/dlis/1230517.html

 

同じような被害に遭わないように、
拡散希望です。

宜しくお願い致します。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

「破天荒フェニックス」のすすめ

今回は、
「破天荒フェニックス」
という一冊を紹介させて頂きます。

メガネチェーン「オンデーズ」を、
倒産寸前から再生させた、
田中修治さんの自伝となっています。

NewsPicksなどにも出演されることの多い田中さんですが、
ご意見などもポイントを得ていて、
キレる人なんだろうなと思っており、
気になっていた一冊だったのですが、
最近KindleUnlimitedで無料になっていたので読ませて頂きました。

非常に面白い本なので、
何度も泣かされてしまいました。

ぜひ手に取ってみて頂ければと思っています。

 

 

 

 

概要

田中さんがオンデーズの社長になった2008年から、
銀行借入を解消する2015年ごろまでの歩みを、
小説仕立てで書かれた一冊です。

ノンフィクションとは思えないくらい、
ドラマチックな展開の連続で、
引き込まれていきました。

 

社長になるまで、
旧体制の意識改革と再生、
規模拡大のための様々な施策、
起業買収、
東日本大震災でのボランティア活動、
資金ショートとの終わりなき戦い、
海外進出、
などオンデーズの歩みに沿って、
ストーリーは進んでいきます。

経営者である田中さんにフォーカスしたストーリーで、
田中さんの考え方・苦悩・決断、
等に触れていくことができます。

 

就活では大きく、
大企業、ベンチャー、起業、
という三つの軸があると思います。

正直、
830には起業というものは全く想像できませんでした。

なんとなくすごいハードルが高いイメージで、
なんか変わった人がするんだろうなとか、
金持ちの人がするんだろうなとか、
なんとなく壁を作ってしまっていました。

しかし、
この一冊を読んで、
起業というか、
会社経営の面白さを少し感じれた気がしました。

悩んで悩んで決断して、
失敗して、
それでも次の策を考えて、
仲間たちと議論して、
改善して、
ついに成功する。

オンデーズの歩みに触れると、
830もやってみたい、
こんな経験してみたいと、
心の底から思いました。

 

できる限り多くの人に、
早い段階でこの本を読んで頂くことで、
心の底から経営をしてみたいと思って頂いて、
起業というものを選択肢の一つとして、
本気で考えて頂きたいと思います

830も早く、
エネルギーの専門的な知識や、
海外現地の経験を積んで、
人生の内には事業を起こしてみたいなと、
心の底から思っております。

 

 

考察

経営って面白い

起業とか、経営って、
なんか現実離れしているように感じていました。

何かハードルが高く、
難しい印象。

しかし、
830もせどりという形で、
個人でビジネスをするようになって、
一つ一つ分解していけば、
できなくないものなんじゃないかなって感じてきました。

まだまだ、
人を雇ったり、
実際に店舗や事務所を持った経験がないので、
不安な部分は多いですが、
こういう小さな経験から、
少しでもハードルを下げていければ、
将来に繋がっていくのかなと思っています。

 

それでも、
確かにビジネスをすると、
時給とは全く違う形でお金がもらえるようになるというのは、
実際に感じる事ができるのですが、
おもしろさというのはあまり感じる事ができませんでした。

しかし、
この一冊を読んでその片鱗を見る事ができたかなと思います。

オンデーズは常に厳しい財務状況の中、
銀行とのやり取りを繰り返しながら、
四苦八苦して経営を繋げていきます。

その中でも、
ビジネスを大きくするために、
ギャンブルのような施策を社長が考案し、
社員一丸となって実行していく。

失敗することも多々ある中で、
ついに沖縄の出店を成功させた時、
みんなで心の底から喜び合う描写は、
感極まるものがありました。

みんなが本気で努力してきたからこそ、
本気で向き合ってきたからこそ、
その成功があって、
心から喜ぶことのできる自分がいる

本当に最高の瞬間だなと羨ましく思いました。

決して経営者でないと、
経験できないという訳ではないと思いますが、
830は、
雇われている立場からも、
経営者という立場からも、
そういった経験がしてみたいなと思いました。

全然違う景色が広がっているんではないかなと思います。

人生の中で、
できる限りたくさんの景色を見るためにも、
自分の生活だけではなく、
多くの人の人生を背負っていく、
大きな責任と覚悟をもって、
経営者として生きていく経験もしてみたいなと、
この本から夢をもらいました

 

 

社長と社員の信頼関係

本当に当然のことなのですが、
仲間って大事だなと改めて感じさせられました。

本当に苦しい経営状態の中、
必死に社長を支える財務担当の奥野さん。

社長の無茶な企画を成功させるために、
寝る間も惜しんで協力する社員の方々。

本当にお金が苦しい時に、
手を差し伸べてくれた藤田さん。

まだまだ無名だったオンデーズのチャレンジングな提案に、
リスクを取って協力すると決断してくれた、
フレーム会社の中畑社長。

様々な人の助けの下で、
オンデーズの快進撃が実現したんだなと、
感じる事ができました。

 

田中さんは常に、
無謀な戦略を取ってくることで成功を収めていますが、
その決断を支えているのは、
社員たちなのだと思います。

それは、
社長の戦略を実現するために、
綿密な仕事をこなしたというだけではなく、
社長が無謀な決断するための、
心の支えになっていたのだと思います。

田中さんも決断をする時は、
迷う事もたくさんあったようです。

それでもやっぱり最後は、
「信頼できる仲間がいる。
こいつらがいれば大丈夫だろう。」と、
社員の方々の存在が、
社長を後押ししたのだろうと思います。

本当にいい関係性だなと感じました。

会社が大きくなればなるほど、
人が多くなればなるほど、
こういう関係性を保つのは難しくなっていくと思いますが、
どんな大企業であったとしても、
こういった信頼関係が重要なってくると、
830は思いました。

 

また、
オンデーズに多額の出資をしてくれた、
藤田さんの会社のお話が途中で出てくるのですが、
こちらも非常に感動しました。

藤田さんは田中さんの人間性と手腕を認め、
多額の出資を決断してくれました。

しかしながら、
田中さんに会ったことのない、
藤田さんの会社の社員たちは、
得体の知れないオンデーズという会社に対する、
出資に対して最後までリスキーだと否定的だったようです。

藤田さんの会社で出資の契約を交わした帰り道、
田中さんたちを車で送迎してくれていた、
社員の方がこの事を、
田中さんたちに直接ぼやいていたようです。

田中さんたちは、
何も言い返すこともできず、
その通りだと聞いていました。

すると最後に、
その社員数の方が笑顔で運転席から振り返り、
「でも、藤田が信じたなら私たちも信じます。
必ず藤田を男にしてやってください。」
と言い残したそうです。

 

社長と社員の信頼関係って
上司と部下の信頼関係って、
こうあるべきなんだろうと思います。

仕事が終わって、
上司の愚痴を言ったり、
会社の方針や業界の状況に文句を言うくらいなら、
さっさと荷物をまとめて出ていくべきだと思うんです。

信頼関係がないといい仕事はできませんし、
そういった負の恩恵を受けるのは、
最終的にはお客様なんですよね。

会社の社是や社訓、
チームの方針やプロジェクトに対して、
納得した上で働いていきたいものですね。

 

830は、
「海賊と呼ばれた男」
を読んで、
将来こんな風に、
会社・社長を信頼して、
逆に、会社・社長から大切に思われながら、
働いていきたいなと思いました。

就職する前に是非読んで頂きたい一冊です。

お時間があればこちらも読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回は、
「破天荒フェニックス」
を紹介させて頂きました。

これだけたくさんの経験をしてきた田中さんだからこそ、
いつもの思慮深い、
キレたコメントが出てくるのだなと、
納得させられました。

 

この一冊からは、
経営の面白さ、
社長・会社と社員のあるべき信頼関係、
を学ばして頂くことができました。

830が就職する会社も、
最初は小さなところから、
大きな野望と社会貢献を夢見て、
少しずつ大きくなってきたのだと思います。

そういった先人の思いをしっかりと引き継いで、
熱意と信頼を忘れずに、
働いていきたいなと思います。

心の底から、
会社の方針や理念を理解するためにも、
会社の成り立ちや歴史を学んでいくことが、
大切だなと感じました。

いい仕事をするために、
その下積みとして、
しっかりと会社の歴史を勉強し、
会社の方針や理念に納得し、
自分に落とし込んだ上で働きたいと思います。

 

今回も、
最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 

P.S.

第16話の東日本大震災についてのお話の所も、
非常に感動的なお話なので、
是非読んでみてください。

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